春の暖かい陽射しが降り注ぎ、私を包んでくれてる。
労りの温もりを背中に受け、私の気持ちは綻び始めた。
木枯らしの固まりで、荒んだ気持ちが、表面から少しずつ緩んでいく。
お疲れさんと、聞こえそうな光が、足元で飛び跳ねる。
疲れたよねと、ねぎらいの温もりが、両膝にまといつく。
少し救われた思いがした。
誰かも解らないが、見ていてくれてる気がした。
理解とかは要らないが、少し救われたと。
一人で頑張って来たから、見ていてくれたんだと。
そんな日差しに、私は救われた。
また、明日も頑張ろうねって、言われてる気がした。
私は一人ではなかった。