ひと昔前「マイナスイオン発生装置付」の家電製品が爆発的に売れた。
しかし、マイナスイオンに健康などの効果はみられない。
そもそもマイナスイオンという名称は学術的なものではなく、存在事態が曖昧なのだ。
脚光を浴びるきっかけになったのは、某テレビ番組だ。
この番組では数回に渡って特集され、健康効果をうたったのだ。
そして、その根拠の一つとなるのが、
「滝などで水滴が急激に微粒化されると、大きな水滴は+に、小さな水滴は-に帯電し、大きな水滴は早く落ちてしまう事から、周囲の空気は-の電気を帯びる」という「レナード効果」であるというものだった。
これが拡散され「滝や噴水の傍に行って、気分が爽快になるのは、空気が-の電気を帯びているから」、すなわち「-イオンのおかげ」とされ、それがますますエスカレートし「マイナスイオンは自然が多い環境に豊富」「森林浴で気持ちが清々しくなるのは、マイナスイオンの効果」「都会には+イオンが多いから、イライラした気分になる」という説が飛び交う事になったもので、極めて曖昧なものだ。