2月21日・22日、浄土宗教化高等講習会受講のため、横浜へ向かった。
場所は山下公園の前にある「ホテル モントレ横浜」このホテル以前は「ザホテルヨコハマ」だったはずだが、経営が変わったのだろうか?山下公園と言えば横浜の観光スポットだったが、今は観光客も減少し、むしろ「みなとみらい地区」が賑わっているようだ・・
講義初日、午後より参加。講師は松本サリン事件の被害者でもある河野義行さん。現在は鹿児島在住とのこと。被害者であるにもかかわらず容疑者扱いされ、冤罪を証明するまでの一年間の苦闘を語られた。その間ご自身を支えた一番大きなものは奥様の存在であり、いるだけで頑張れる気持ちになったそうです。1人でも自分のことを100%信じてくれている人がいるだけで救いになったとも・・・
2日目午前の講師は広島大学大学院教授の町田宗鳳先生。
法然に関する著作が多数ある。自身も14歳から20年間京都の禅寺で修行された体験がある。法然上人の素晴らしさを力説されていた。鎌倉時代法然上人は盤石だった既成仏教に新風を吹き込んだ如く、町田先生も現代の既成仏教に警鐘を鳴らしつつ、ご自身の法然観を基に現代に新風をとの思いを熱弁されていた。
今年は法然上人800回忌に正当し、浄土宗各総大本山でも法要や記念行事が行われる。常徳寺では3月30日に総本山知恩院で執り行われる法要に団体参拝を予定している。
部内寺院G寺と合同での参拝旅行のため、下見がてら私とG寺ご住職、旅行会社の方2名で京都・奈良へ向かった。1月31日朝8時の東京駅発新幹線乗車。
雪の影響で京都駅には25分遅れで到着。先ずは比叡山延暦寺へ向かう。
京阪善所駅 坂本駅
京都駅からJR東海道本線快速・野洲行に乗車し3つ目の「善所」駅下車。京阪電車に乗り換え「京阪善所駅」から「坂本駅」へ!
伝教大師誕生の地(生源寺) 昼食場所の鶴喜そば
坂本駅下車し、昼食場所の蕎麦屋へ。有形登録文化財に指定されているらしく、趣きのある建物である。早速「おろしそば」を注文!
昼食後、徒歩でケーブル坂本駅へ!途中「滋賀院」「天台宗宗務庁」を見学。
滋賀院門跡 天台宗宗務庁
滋賀院(しがいん)は、比叡山延暦寺の本坊(総里坊)である。滋賀院門跡( - もんせき)とも称する。本尊は薬師如来。隣接して天台宗の宗務行政を司る宗務庁が建っている。
宗務庁から坂道を登り約10分ほどでケーブルの坂本駅到着。
比叡山鉄道「坂本駅」 天台座主の書体による乗車券
「坂本駅」から「延暦寺」駅までは約15分ほど。車内からは徐々に視界が広がり、琵琶湖が姿を現す。この日は天気も良く最高の眺め!景色に見惚れていたため、、残念ながらシャッターチャンスを逃してしまった・・・
延暦寺駅 延暦寺会館
「延暦寺駅」を下車すると雪が・・・ 気温もかなり低く冷気が体に浸み込む感じ。ここから山道を10分弱歩くと根本中堂に到着。初日の宿泊場所である延暦寺会館へ向かった。事前に連絡を入れていたのだが支配人自らお出迎えに恐縮!早速打ち合わせに入る。法然上人800回忌には比叡山も協力的で団参の受け入れ態勢も万全とのこと。無事打ち合わせを済ませ、山内を巡拝させて頂いた。
延暦寺会館よりタクシーで知恩院へ向かった。午後4時の約束には何とか間に合った。
知恩院御影堂
御影堂内陣では来る800回忌法要の習礼(リハーサル)が行われていた。何気なく見学していると、その中に私の古巣宮城県仙台市・定義如来西方寺のご住職がおられ、驚きながらもご挨拶。西方寺ご住職は知恩院での800回忌法要の脇導師をお勤めになるため、いらしていたようだ。私も随喜のご案内を頂戴している。
午後4時、御影堂内札所にて団参担当の方と打ち合わせ。
その日は京都市内に宿泊。
2月1日(2日目) 京都駅より近鉄線を利用し、近鉄奈良駅へ!先ず唐招提寺へ向かった。
金堂 鑑真和上御廟
唐招提寺は10年をかけて「金堂平成大修理事業」が行われ、2009年に金堂平成大修理落慶法要が執り行われた。
事前に連絡を入れていたので唐招提寺の執事がお出迎え下さり、当日の団参の流れをご説明頂いた。有名な東山魁夷の襖絵は6月限定公開とのことで残念ながら団参では観ることは出来ないようだ。
この他行程として平城京跡「大極殿」も予定されていたが、平城遷都1300年祭も閉幕し、工事車両が入るなどしているので、団参での見学はバスの車窓からとした。
せんとくん
以上で2日間の下見は終了。本番は3月29日~31日の2泊3日。2ヶ寺合同で60名ほどの団体旅行になる。