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落日燃ゆ (新潮文庫) |
クリエーター情報なし | |
新潮社 |
今日の中2の歴史は戦後改革のところで、生徒たちの反応がよく、テンションが上がった。GHQ、闇市、復員、青空教室などで話が盛り上がった。そんな中、東京裁判の戦犯の件はさほど主観を入れずさらっと流したものの、頭の中で広田弘毅のことを思い出していた。
大学1年の時、城山三郎の「落日燃ゆ」という本を読んで、感動した記憶がある。わざわざ、自転車で福岡天神の広田弘毅生誕の地を探しに行ったものだ。文官出身の首相でありながら、戦争にも反対しつつ、死刑になった。言い訳せず、潔く自分の運命を受け入れた。福岡で助命運動が起こったほどの人物だった。今、自分の保身ばかりしか考えない政治家が多い中、このころは、日本にも素晴らしい人達がいた。東京裁判を教えながらそんなことを考えていた。教科書にはA級戦犯としては東条英機しか掲載されていない。読んだ小説に洗脳されてしまっている僕ではあるが、主観を入れず教えるのもまた大切だと思う。後に生徒たちがそれぞれ勉強して、自分なりの考えを持つことだろう。
さてさて、今日もストレッチをして、レポートに勤しもう。話が変わるが晩御飯は母親と外食だった。たまには外食もいいもんだ。