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日高川町文化賞と文化奨励賞受賞者発表 〈2018年11月2日〉

2018年11月04日 08時30分00秒 | 記事

舞台演出などに貢献した器楽部シルクロード

鐘巻伝統芸能教室


 日高川町は、平成30年度の文化賞と文化奨励賞受賞者を発表した。文化賞団体で、町のイベントなどで音響の舞台演出に携わる器楽部のシルクロード、個人では、中津が生んだ偉人として知られる芳澤あやめを顕彰する「あやめ踊り保存会」の会長を務めた信濃兵造さん(88)=高津尾=が選ばれた。奨励賞の団体では鐘巻伝統芸能教室実行委員会、個人で小野千寿子さん(58)=鐘巻=が受賞する。表彰式は21日午後4時から町農改センターで行われる。
  
 器楽部シルクロードは、昭和55年に設立され、現在は有川芳樹部長はじめ部員6人で活動。設立と同時に川辺文化協会に加入し、川辺文化祭などでは舞台発表のプログラム構成はじめ音響を担当し、裏方として舞台発表の場を支えている。町のイベントなどで軽音楽コンサートを開くほか、災害被災地や福祉施設でのコンサートなど多彩な活動を通じて町の文化普及、発展に貢献している。
 信濃さんは、中津出自の三大偉人と言われる元禄の歌舞伎役者・芳澤あやめの業績を顕彰する「あやめ踊り」の保存会長を長年務め、あやめ踊りを通じて町内外で芳澤あやめの偉業を後世に伝えてきた。保存会員の高齢化や会員が減少する中、平成25年から地元の中津中学生にあやめ踊りと太鼓、尺八などの指導を行い、生徒らが文化芸能祭で披露するなど後継者育成に尽力している。中津文化協会長、日高川町文化協会連絡協の副会長も務めた。
 奨励賞団体の鐘巻伝統芸能教室実行委員会は、平成21年度から小学生を対象にした能楽や日本舞踊教室を開催。町内だけでなく、日高地方の子ども達に日本の伝統芸能を体験できる場を提供し、練習の成果を町のイベントで発表している。
 同賞個人の小野さんは、日本画の制作活動を行い、平成21年の御坊市展市長賞はじめ市展や県展で入賞。平成27年には日本美術院展で入選、今年10月の県美術展覧会では最優秀賞を受賞した。日本美術院研究会員や県美術家協会員を務めるほか、臨床美術士としても活動している。


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