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知事選、現職・仁坂吉伸氏貫禄の4選 〈2018年11月27日〉

2018年11月26日 08時30分00秒 | 記事

万歳三唱で4選を喜ぶ仁坂知事ら


 任期満了(12月16日)に伴う知事選は25日に投票、即日開票された。現職の仁坂吉伸氏(68)=和歌山市、自民党県連・公明党県本部・国民民主党県連・社民党県連推薦=が3期12年間の実績や知名度、組織力を武器に圧倒的な支持で4選を果たした。人口減対策や防災対策など諸課題に加え、選挙中に訴えたカジノを含む総合型リゾート施設(IR)誘致もあり、仁坂県政の真価が問われる4年間となりそう。新人で市民オンブズマンわかやま事務局長の畑中正好氏(66)=田辺市、共産党推薦=は及ばなかった。当日有権者数は81万6227人で投票率は38・33%と、前回の39・65%を1・32下回った。

「県民のご厚意、期待に応えたい」
仁坂氏、和歌山発展へ決意新た

 午後8時に和歌山市内の選挙事務所に「当確」の報が伝わると、詰めかけた支持者から拍手や歓声がわき起こり、仁坂氏が事務所に到着すると「おめでとう」の声が飛び、笑顔で支援者と握手を交わし、4選を喜び合った。
 仁坂氏は「選挙中、県内をずっと回り、各地で多くの皆さんからご厚意、もてなしを受け、これからそのご厚意、期待に応えていかなければならない。一層、情報収集に努め、皆さんの意見に耳を傾け、研さんを積み、工夫をして和歌山をさらに元気にしたい」と決意を述べた。勝因については「これまでの県政が県民の皆さんから評価されると同時に、これからさらに発展するために引っ張っていってほしいとの期待の表れ」と話した。
 自民党の二階俊博幹事長は「県民の期待は大きい。それに応え、県の発展のため、一層頑張り、見事な県政を運営してほしい。我々も知事を支えていく」、石田真敏総務大臣は「県内を知り尽くしている知事がリードしていってほしい」、鶴保庸介参議院議員は「集大成の覚悟で、県民の皆さんと県政を紡いでほしい」など祝福と期待の声が相次いだ。
 仁坂氏略歴 昭和25年和歌山市生まれ。桐蔭高、東京大学経済学部卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。通商政策局審議官、製造産業局次長など歴任。平成15年からブルネイ国特命全権大使、18年から日本貿易会専務理事を務めたあと、同年の知事選で初当選。今回で4期目。


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