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知事選告示、仁坂吉伸氏(現職)畑中正好氏(新人)一騎打ち 〈2018年11月9日〉

2018年11月09日 08時30分00秒 | 記事

 

4選へ支援を訴える仁坂候補

カジノ断固反対を訴える畑中候補


 任期満了(12月16日)に伴う知事選は8日に告示され、4選をめざす現職の仁坂吉伸氏(68)=和歌山市、自民党県連・公明党県本部・国民民主党県連・社民党県連推薦=と、新人で市民団体役員の畑中正好氏(66)=田辺市、共産党推薦=の2人が立候補し、和歌山市内の選挙事務所前などで第一声を放った。4年前と同じ顔ぶれで、人口減対策やカジノを含む総合型リゾート施設(IR)誘致などが争点になりそう。投開票は25日。7日現在の県内有権者数は82万3112人(男38万4886・女43万8226)。

さらなる県政発展へ全力
仁坂吉伸候補

 和歌山市小松原通、県庁近くの事務所で出陣式を行い、支持者ら500人が集まった。選挙対策本部長の中村愼司紀の川市長が「皆さんの熱気あふれる温かいご支援で投票率を上げて、この12年間頑張ってきた仁坂候補が選挙戦を圧倒、圧勝できるよう心からお願いします」とあいさつ。自民党・門博文代議士、国民民主党・岸本周平代議士、公明党県本部代表の多田純一県議、社会民主党県連の東山昭久氏、井出益弘県議、県市長会長・望月良男有田市長、県町村会長・寺本光嘉紀美野町長、連合和歌山の池田祐輔代表が激励の言葉を述べた。仁坂候補は「選挙戦で県民の皆さんに審判をいただき、知事として頑張っていきたいと心から思っている」と第一声。これまでの3期12年間に「和歌山は多くの皆さんの協力、応援のおかげで発展の条件が整った。高速道路をはじめとするネットワークの整備や少子高齢化対策、教育などの制度もでき、施設や大学など新しいものもできた。知事として引っ張ってきた県政は、県民の皆さんが教え育てていただき、ともに作ったもの」と述べ、「県民の皆さんとともにどんどん発展していきたい」と力を込めた。「皆さんが作り上げた県政への思いに全力で応えたい。選挙戦、頑張りますので皆さんよろしくお願い致します」と訴えた。最後に全員でガンバローコールで拳を青空に突き上げ、勝利へ士気を高めた。

「和歌山にカジノ作らない」
畑中正好候補

 午前8時40分から和歌山市内の和歌山城公園前で出発式を行い、支援者90人を前に、ゆたかで住みよい和歌山県をつくる会の武内正次代表委員が「現職知事はカジノ誘致に躍起になっていますが、もっと他にすることがあるでのは。畑中さんはカジノより暮らし、子育て、医療・介護と訴え全県を回ってきました。県民の目線で県政を進める、そんな和歌山県をつくっていこうではありませんか」とあいさつ、日本共産党県委員会常任委員の前久氏も「和歌山にカジノはいらない、県民に寄り添い温かい県政をと訴えて立候補した畑中さんを、皆さんのお力で県知事に押し上げてください」と激励した。
 拍手を受け街宣車の上に立った畑中候補は「この度の選挙の最大の争点はカジノ問題です。カジノを進める県政か、ストップさせる県政を誕生させるのか、その選択です。カジノは人の懐から金を巻き上げ、県民を不幸にするとともに地域経済を衰退させます。百害あって一利もないカジノ。県民を不幸にしないためにも和歌山にカジノは断固作りません」と強調。
 また、中小企業の支援、農林水産予算の増加、医療と福祉の充実、子育て支援、防災対策などにも取り組む考えを示し「県政が変われば国を変えることにつながります。県民、地域、生活に困っている人に寄り添う県政にしていきます。あなたのご一票、力を与えて下さい」と支援を訴えた。


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