紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

和田勇氏二女、メアリー・マリコ・ロースさん14年ぶり御坊市へ 〈2018年11月18日〉

2018年11月19日 08時30分00秒 | 記事

柏木市長から置き時計をプレゼントされたマリコさん夫妻


 御坊市名誉市民第1号で東京にオリンピック(1964年)を呼んだ男として有名な故・和田勇氏の二女、メアリー・マリコ・ロースさん(77)=アメリカ・サンフランシスコ在住=と夫で森林土壌科学者のブレント・ロースさん(73)が15日に来坊。17日にかけて両親の勇氏、正子さんゆかりの場所を訪れ、柏木征夫市長を表敬訪問し、市と和田勇顕彰会主催の歓迎会や顕彰イベントに出席。14年ぶりに来坊したマリコさんは「父は御坊、和歌山出身を誇りに思っていた。この地に再び来ることができ、本当にうれしい。人、町、自然すべてが素晴らしい」と感動、感謝していた。

 マリコ夫妻は17日に市民文化会館で開いた顕彰イベント「和田勇に学ぶ」に出席するため、15日に御坊市入り。マリコさんが御坊を訪れるのは平成16年に行った名誉市民授与式以来14年ぶり。
 15日は顕彰会事務局長の岡本恒男さんらの案内で美浜町吉原の正子さんの親戚の家、正子さんが御坊小や女学校時代に通っていたころに住んでいた市内島の家、勇氏が幼少期に住んでいた名田町祓井戸にあった父の実家跡、和田家の墓がある南塩屋の光専寺など。16日は正子さんが幼少期に川に飛び込んで遊んでいたという日高川若野堰など両親ゆかりの場所を回った。
 16日昼は顕彰事業を行っている御坊ロータリークラブ例会に出席し、マリコさんがスピーチ。市役所前駐車場の和田勇氏顕彰碑を見学し、記念撮影。その後、御坊寺内町会館を訪れ、和田勇資料館を見学し、片山隆館長と歓談。市内や印南町内に住む勇氏の妹・栄子さんの夫の親戚とも会い、勇氏夫妻や昔話に花を咲かせた。その後、市役所を訪れ、柏木市長と14年ぶりに再会し、市長が紀州漆器の置き時計をプレゼント。
 マリコさんは自宅に保管していた貴重な写真30枚を市に寄贈した。マリコさんは「父は御坊、和歌山の人はあたたかく、やさしく、奉仕の精神があると話し、いつも御坊、和歌山出身であることを誇りに思うと言っていた。父は93歳、母は100歳で亡くなった。2人とも長生きし、晩年は『いろいろ苦労したが、幸せだった』と言っていた。父と母が来たかったはずのこの地に来ることができ、本当にうれしい。いろんなところを回りながら父と母のことを思い出し、その気持ちが分かった。皆さん親切であたたかく、やさしい人たちばかり。人も町も自然もすべて素晴らしい」と笑顔で話した。

獅子舞に興奮、歓談
関係者がおもてなし


歓迎会で獅子舞に大喜びのマリコさん


 16日夜は市内「花ご坊」で歓迎会を開き、市や顕彰会メンバーら50人が出席し、マリコ夫妻を温かくもてなした。
 柏木市長は「14年ぶりに再会できてうれしい。もっと多くの人に和田勇氏のことを知ってもらえるよう取り組みたい」、顕彰会の阪本仁志副会長は「和田勇氏の素晴らしい人柄、功績を日本中に広めたい」とあいさつ。来賓の三浦源吾日高振興局長が知事メッセージを代読した。
 柏木市長、阪本副会長がマリコ夫妻に花束を贈り、マリコさんが「父や母からよく御坊、和歌山の話を聞いていた。再びこの地を訪れたいと思っていたので本当にうれしいです」、ブレントさんは「良い思い出として心に深く刻みました」と礼を述べた。
 藤井若中6人が獅子舞を披露するとマリコ夫妻は「素晴らしい」と喜び、和やかに親睦を深めた。


その他の主なニュース

 県中学駅伝で大成男子が逆転優勝、18年ぶり全国へ

 坂尻夏海さん(御坊市)ドラマ出演かけた公開選考参加

 中学軟式野球の日高オールスターズ第17期生結成式 

 トンボ絵画コンクールで野村和志君(河南中)最高の環境大臣賞