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花本嘉一さん(印南町)の写真作品、海外で高い評価 〈2018年11月21日〉

2018年11月21日 08時30分00秒 | 記事

 

国際平和美術展に出展し人気を集めた「七夕」


 スイスやドイツでこのほど開催された美術展や書籍の見本市に出展した印南町古井、花本嘉一さん(83)=全日本写真連盟所属=の作品が、世界各国の来場者から高い評価を受けた。花本さんはこれまでカンヌ国際芸術祭で世界平和芸術賞など世界の芸術賞を多数受賞、また世界各地で開催のエイズチャリティー展に出展するなどボランティア的な活動にも取り組んでおり、日本芸術文化協会の国際文化功労者にも選ばれている。作品が高い評価を受けたことに「大変驚くとともにとても栄誉なことだと思っている」と喜んでいる。

 去る9月12日から24日までスイス・ジュネーブの国連欧州本部で開催された国際平和美術展に地元の河原を七夕飾りを持って走る親子を収めた作品「七夕」を出展。同展は写真をはじめ洋画、日本画、陶工芸など幅広いジャンルの作品が出展。日本からは花本さんをはじめ77人が作品を出展し、開催記念式典にはモラー国連欧州本部事務局長や在ジュネーブ国際機関日本政府代表部特命全権大使の伊原純一氏も出席。このほど同展を運営した(株)クオリアート代表の櫛田英俊氏から出展に対しての礼状が届き、そこには「今回、先生(花本さん)にお越しいただけなかったのは残念でしたが、作品を世界各国の代表者や国連職員、そして世界中からの来場者の方々に高く評価頂けたことは主催者として大変誇らしく存じます」と、高い評価を受けたことがつづられていた。作品の紹介文に花本さんは「被写体の2人が言いました。『川や海を綺麗に安全に守るために、願い事を付けた笹は家に持ち帰って飾るんです』。環境保全は現在社会に生きる私たちにとって最も重要なテーマの一つです」と記し、作品を通して環境保全の大切さも訴えている。
 また10月にドイツ・フランクフルトで開催のブックフェアでも花本さんの作品が展示され、人気を集めた。同イベントには世界各国(107カ国以上)の7300社の出版企業が出展、今年は5日間で28万人が訪れるなど世界最大の書籍の見本市。花本さんの作品を収めた「花本嘉一 作品集」や作品の特製ポスターも展示され、女性来場者を中心に人気を集めるなど大きな反響があった。
 作品が評価を受けたことに花本さんは喜ぶとともに「これを励みに体が続く限り作品を撮り続けたい」と話している。


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