来年3月29日告示、4月7日投開票の県議選(任期満了4月29日)御坊市選挙区(定数1)への転身を検討していた御坊市議が26日に「今回は見送る」との考えを明らかにした。これにより、9選をめざす自民党現職の中村裕一県議(58)=熊野=と、日本共産党新人の楠本文郎・元御坊市議(64)=塩屋町南塩屋=の一騎打ちがほぼ確実となった。選挙戦に突入すれば平成23年以来8年ぶり。
この御坊市議は以前から県議選への転身に意欲を示し、支持者らと相談。一時は三つどもえ濃厚と見られていたが、26日に「色々な方に意見を聞いたが(プライベートな事情もあり)今回は見送りたい」と述べ、県議選には出馬せず、年明けの市議選で続投を目指す考えを明らかにした。今のところ御坊市議のほかに立候補のうわさはなく、中村、楠本両氏の一騎打ちがほぼ確実となった。
告示まで4カ月となり、中村、楠本両氏は支持拡大をめざし、精力的に活動している。中村県議は「これまでの経験を生かすとともに、皆さんのご恩に報いるため、初心に帰り全力で頑張りたい」と、地震防災対策や人口減少対策に全力を挙げる考え。楠本元御坊市議は「大きな挑戦だが、当選は不可能じゃない。今の県政の流れを変えたい」と、農林水産業の振興や福祉・社会保障、医療・保健分野での雇用促進など訴えている。
御坊市選挙区は現職の中村県議が平成元年の補欠選で初当選以来6期連続無投票当選を続けていたが、平成23年に民主党新人(当時)が出馬し、昭和62年以来24年ぶりの選挙戦となった。前回27年は無投票で中村県議が8選を果たした。今回は8年ぶりの選挙戦となり、保守分裂選挙となった2年前の市長選の影響から激戦も予想される。
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