教育関係者が視察する中、現地研修の様子を伝え、考察する生徒
県北方領土問題教育者会議主催の令和6年度授業研修会は21日、御坊中学校で開き、同校生徒10人が去る8月上旬に北海道根室市へ訪問した現地研修での活動を振り返りながら、授業。県下の校長や教諭、教育委員ら教育関係者約30人が視察し、研究協議した。
「北方領土返還運動に参加しよう!」と記したハチマキを頭に巻き、3年1組21人が4グループに分かれて「元島民の方のメッセージを理解し、発信しよう!」を目標にワークショップ。北方領土返還祈念シンボル像「命の架け橋」を訪れたり、北方領土返還要求根室市民大会へ参加した様子などを映像や画像を通したり、各グループで現地研修に参加した生徒が経験をもとに紹介した。
歯舞群島の一つである勇留島(ゆりとう)で暮らしていた角鹿金太郎さんが残した句「煮えきらぬ 北方の話 夜は長し」と「想い出の 島や流氷の 果に見ゆ」の意味を考察しながら「解決するは 我が世代」「いつか近づく 明日の未来」などと下の句を返した。
他人事ではなく、自分のこととして考えていこうと、北方四島返還のためにできることを「話し合い 罪なき人の 思いくみ 武力使わず 解決すべき」「分かり合う 領土問題 手を取り合い 国が違えど 我らの未来」などと短歌で表現して締めくくった。
同会議は北方領土学習の研究を通して、県下での学習進展へ向け平成16年5月に設立。記念講演会開催、指導者や中学生らの現地研修会等を行っており、北方領土問題や現地での取り組みを周知するため、今回のような授業研修会を開いている。この日の授業後、研究協議もあり、教材開発や指導方法等について話し合った。
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