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日高川かわまちづくり整備事業、基本計画策定中 〈2024年11月17日〉

2024年11月18日 08時30分00秒 | 記事


親水利用、アウトドア利用のイメージ(上流域)


 御坊市の野口橋~野口新橋下流の日高川右岸河川敷(低水護岸、約5ヘクタール)を利活用する日高川かわまちづくり整備事業は現在、県が基本計画の策定作業を進めている。昨年8月に国土交通省の「かわまちづくり」計画に新規登録され、にぎわい創出や地域活性化に向け、県と御坊市が令和10年度までに必要な整備事業を実施する。7年度からの着工を予定し、事業費は概算で県と御坊市あわせて6億円程度を想定している。

 対象エリアの河川敷は草木で生い茂っていたが、県が令和2年度に樹木伐採事業を行い、きれいに整地された。河川敷環境を維持し、魅力ある空間づくりをめざそうと3年10月に県、日高振興局、御坊市、藤井区、出島区、日高川漁協、御坊商工会議所、市観光協会で日高川かわまちづくり協議会を設置し、国の制度を活用した「かわまちづくり計画」の登録に向けて取り組みを進め、昨年8月に新規登録された。
 計画では、野口橋と野口新橋の間に駐車場を整備し、そこから上流を多目的利用ゾーン、下流をアウトドアゾーンや親水ゾーンと位置づけ、県が高水護岸や階段護岸、親水護岸、河川管理用通路、河川内整地などを、御坊市が多目的広場や駐車場、園路、インフラ(水道、電気、トイレ)などの整備を予定している。
 昨年の8月から基本計画策定業務((株)建設技術研究所和歌山事務所、1204万3790円)が始まり、有識者との意見交換や担当者レベルでの検討、調整を行い、具体的な整備内容を盛り込んだ原案を作成し、このほど開いた協議会幹事会に提示した。この場で出された意見を参考に今後、原案の見直しを進め、計画がまとまれば年明けの早い時期に協議会を開き、計画の承認を求める。
 承認が得られれば発注済みの詳細設計業務(テクノ富貴(株)、994万9475円)に入る。設計が終われば令和7年度から着工し、10年度末までに整備を終える方針。概算事業費は県が5億円程度、市が1億円程度を想定している。国の計画に新規登録されたことでハード、ソフト両面で国の支援があり、整備にあたっては国の交付金や補助金を活用する。
 現状でも、できるイベントは行っていく考えで、令和4年秋に社会実験事業として一般社団法人「京都車連」=京都府=が不整地コースを競走する自転車競技「シクロクロス」関西シリーズ戦開幕戦を河川敷で初開催し、主催者や選手からコースとして高い評価を受けたことで昨年、今年と継続開催されている。
 当面は、行政サイドで整備、維持管理にあたり、利活用にあたっては野口オートキャンプ場など既存施設や民間団体等と連携したシクロクロスや四輪バギーなどアウトドアスポーツ、カヌーやサップ(水上スポーツの一種)などウオータースポーツ、季節ごとのイベントなどを定期的、継続的に行いながらにぎわい創出を図っていく考え。


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