大学野球4冠を達成し、胴上げされる西川史礁
第55回明治神宮野球大会大学の部の決勝が25日、神宮球場で行われ、青山学院が創価(関西5連盟)を7―3で下して初優勝。春秋の大学野球日本一とともにリーグ戦を含む史上6校目の大学4冠を達成した。千葉ロッテのドラフト1位、青学の西川史礁選手(4年)=丹生中、龍谷大平安高出身=はケガから復帰後で代打出場だけに終わったが、大学4冠の栄光を胸にプロの世界へと飛び立つ。
準決戦と決勝戦は、西川とともに佐々木泰(広島1位)のドラ1コンビがスタメンを外れたが、選手層の厚さで創価を寄せ付けずに初優勝を飾り、昨年の準優勝の悔しさを晴らした。
秋季の東都大リーグ戦も4番に座ってスタートした西川は、リーグ序盤に死球を受けて右手人さし指を骨折。それ以降はスタメンを外れ、ケガが回復した今大会は、大事を取って代打だけの出場に徹した。9回に代打で登場し、見逃しの三振で大学生活最後の打席を終えたが、昨年はあと1歩(準優勝)で逃した大学4冠の快挙に「4冠を目指して新チームをスタートしたので、素直に嬉しい」と話し、チームメイトから胴上げされて歓喜を味わった。
ドラフト前の選手では初めて大学生の侍JAPANトップチーム入りを果たすなど、大きく飛躍した大学野球生活に終止符を打ち、プロの道に進む。広島1位で4年間ともに過ごした佐々木主将は「西川史礁が打席に立つ姿を見られて本当に嬉しかったです。彼がいたからこそ、ここまで来られたと感じます」と語り、西川は「大学生活で経験したことを生かしたい。プロの球を弾き返せるように、打撃面を見つめ直したい」とプロでの活躍を誓った。
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