笑顔で支援に努める濵西昌代さん
声をかけ利用者に寄り添う日置幸さん
県は、社会福祉の献身的な活動で模範となる福祉事業者の功績をたたえる令和6年度「白梅賞」の受賞者を発表した。日高地方から、特別養護老人ホームひだか博愛園みちしお=日高町=に勤務する濵西昌代さん(54)、社会福祉法人太陽福祉会インクルひだか=同=に勤める日置幸さん(66)の両介護福祉士が受賞。表彰式は8日午後2時から県庁で行われる。
濵西さんは、御坊市名田町の老人保健施設リバティ博愛で平成8年4月から介護職員として福祉業務に従事して以来、熱心に業務にあたり、平成16年4月、ひだか博愛園みちしおに異動後も変わらず対応。食事や入浴の介助など利用者の日常生活を支援し、ケアプラン作成など豊かな知識と培われた介護技術をもって仕事をこなし、入所者の健康保持、自立性の機能回復へ積極的に取り組んだ。
就職のきっかけは、お年寄りが好きだったから。「常に笑顔を絶やさず、気持ちよく過ごしてもらうこと」と馴染の関係づくりを心がけており、利用者や家族、職員らからの信頼も厚い。「28年間を振り返ると楽しく早かった。職場の雰囲気が良く、仲間意識が高く、優しく協力していただいているからこそ続けてこられた。利用者やその家族の皆さん、同僚や上司のおかげです」と笑顔だった。
日置さんは、入所施設の職員や支援学校の講師を経て、平成8年7月から太陽福祉会・太陽作業所の支援員として従事し、同所はじめサンフルひだか、ヘルパーステーションあおぞらで管理者を歴任。生活介護事業所「インクルひだか」を新設するのに伴い、準備室長を務め、今年4月の開所後に管理者に就いた。
「本人に寄り添い、耳を傾けることに重点を置いて支援にあたってきましたが、試行錯誤する毎日です」と笑う。その豊富な経験と知識を生かして、できるだけ障がいのある人が、住み慣れた地域で暮らしていけるよう利用者の生活支援に力を注いだ。前向きな性格で関係者らと長年良好な関係を築いており「利用者やその家族、職員ら皆様のおかげで、あっという間の28年でした。福祉の世界では素晴らしい賞で身に余る光栄。励みに頑張っていきたい」と話した。
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