紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

県種牛共進会 日高川町の中川さんの雌牛「なのは号」が最優秀賞 〈2024年11月14日〉

2024年11月14日 08時30分00秒 | 記事


2区で最優秀賞を獲得した中川さんと「なのは号」


 県内の最も優れた熊野牛の母牛を決める品評会「第6回県種牛共進会」は、田辺市秋津町の県熊野牛子牛市場で開き、第2区(経産牛・ご自慢牛、月齢制限なし)で中川裕行さん(51)=日高川町千津川=が育てた雌牛「なのは号」が最優秀賞(知事賞)に選ばれた。中川さんは、2019年の「きよみ号」(第2区、17カ月以上1産まで、今年から変更)、一昨年の「ゆずき号」(第1区=若雌、12カ月以上17カ月未満)に続いて3度目の県ナンバーワンに輝いた。

 紀南、紀北の和牛改良組合が共催。以前は紀南、紀北それぞれで開催していたが、2019年からより一層の改良技術向上を目的に県内全域を対象とした共進会を開いている(一時期コロナで中止)。
 今年はかつらぎ町から新宮市までの畜産農家が出品。第1区、第2区で各10頭が競った。各部位の形や体のバランス、毛の質など審査し、それぞれの部で最優秀、優秀賞二席、同三席を選んだ。
 中川さんが営む「中川農園」は、母牛と子牛を飼育(ほか預託で肥育)する「繁殖農家」。えさには良質な乾草を多く与え、牛が伸び伸びと過ごせる環境づくりに励むなど、細かなところまで気を配って育てている。母牛は紀北、紀南の共進会で合わせて3回最優秀賞に選ばれており、県統一となってから今回で3回目の最優秀。
「なのは号」は、月齢32カ月。体のラインが力強く、雌牛らしい品質を備えている上、遺伝的能力が高く、体に深みと体積感があり種牛性に秀でていることなどが高く評価された。遺伝的能力の高さが魅力で農園のエースとして期待は大きい。現在未確認だが、受胎していれば来夏、第2子が誕生予定だ。中川さんは「いい肉質の牛を産んでくれるはず。これからもいい牛をつくって熊野牛の発展に貢献できれば」と話した。


 その他の主なニュース

 ブランドミニトマト「優糖星」と「赤糖房」の収穫が印南町などで始まる

日高高校生が訪韓、韓国の高校や大学で交流、ダンスも

 御坊市のしんせい保育園児が防火パレードで火災予防を呼びかけ

奈良交流小学生陸上大会 GOBOクラブが上位入賞など健闘