満開の梅に因んだわけではありませんが、新聞で知った 小浜の茶室を見せて頂きました。名前は『惜梅亭(せきばいてい)』。
新聞情報では、旧小浜町の迎賓館として 坂倉準三の事務所の設計で80年に建てられたもの。今回維持管理ができなくなり、解体計画が持ち上がったため 地元有志でひっくり返して保存+活用となったようです。
で、昨日まで そんな茶室があることさえ知らなかったボクですが、関係した工務店の方にアクセスを聞いて、山道をとろとろと登りました(もちろん車で・・・)。
建物は 陶芸教室などが開かれる「ふれあいの村」に隣接した雑木林に、ひっそりと建っていました。数寄屋造りの木造平屋で 宮大工も関わったという立派な茶室です。
利用のない日は閉まっているのですが、たまたま管理人さんのご厚意で 内部を見学させて頂きました。入り口の三和土には、小石が丁寧に埋め込まれ、アクセントをつけています。
内部にあがると、8畳と4.5畳の2つの茶室を、水屋で繋いでいます。茶道は分からないのですが、必要な設備はバッチリ揃っているようでした。
また待合い?には、旧町長の頼みを聞いて、今の安部総理の祖父 岸信介が揮毫した額もかかっています。
ちなみに迎賓館だけあって 材料は最高級。雰囲気もかなりよいので ここで一服頂いたら 門前の小僧のボクでも ありがたい気分になりそうです。今後ドンドン活用して頂き、抹茶好きのチビや 茶道好きのカミさんにも見せてあげたいなーと思いながら、管理人さんにお礼を言って 山を下りました。