けんちくブツブツだいありー(新館)

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ほんとに やっていなくても

2007-02-21 06:37:30 | チビ心

とても シリアスな映画を観ました。周防監督の話題作、”それでもボクはやっていない”です。

スクリーンでは意図的に 日常生活から分離している拘置所、法廷を中心に話が展開し、「法律」のリングで 検事、弁護士、それに裁判所による人間くさいバトルが繰り広げられます。ただし TVドラマのような 劇的な展開があるわけではなく、”手続き”にのっとり 淡々と進行し 判決に進んでいきます。

身に覚えがない主人公が、罰金刑でも済ませられる”痴漢”を否認したために 長期間拘留され取り調べを受け、あれよあれよという間に裁判所へ引き出されるシステムというのは、恐ろしいほどよくできています。

この流れを見せられれば、日頃マスコミに「容疑者」「被告人」と紹介されるヒトの中には、たまたま不運な星の下に生まれただけのケースも相当含まれているのでは?と邪推したくなります。無実を訴えてればコレ、しかし本人が罪を認めたら数時間で釈放されるという、マンガのようなことが現実にゴロゴロしているようですから。

映画には、主人公が感じる「まさか」「そんなはずはない」が何度も何度も出てくるので、せめて実社会では「なるほど」にかわっていけばなあと、毎日ガラガラの島鉄に乗りながら思うのでした。

コメント
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