久万 ほうねんじ のブログ

法然寺でのスローなできごと。

においと思い出

2019年03月27日 | 日記


今日も猫が来ました。

春の陽気にまっしぐら!と思ったら、このところの花冷えで桜の開花も急ブレーキ…。

結局、開花は例年通りのタイミングになるような気がしています。

さて、この小さな花が咲いている樹木は何かご存知ですか?



これはヒサカキです。
神棚に供える榊とおなじ種類で、このヒサカキを供えても構わないそうですが、今のこの時期はなんとも言えない匂いの花を咲かせます。

人によってはクサイと言われるかもしれませんが、私は案外好きな匂いです。

それというのも、子供の頃に九州の親戚の家に遊びに行くと、どこからともなくこの匂いがしてたのを思い出すからです。

いつも長い休みになると、九州に遊びに行くのが楽しみで当時は何の匂いなのかわからなかったのですが、法然寺に住んでみてから、あの匂いはヒサカキの匂いだったんだと判明しました。

1月末、その遊びに行っていた家のおばちゃんが亡くなりました。

おばちゃんは何年も病気を患っていたので、晩年は一緒に出かけたりはできなかったですが、まだ元気で足も丈夫だった頃、京都で学生をしていた私に夫婦で会いにきてくれました。
一緒に石段を上がって知恩院さんにお参りしたことが思い出されます。



家族の中で私だけ、葬儀にも四十九日にも行けてません。
近く、お線香をお供えするために久しぶりに九州に行きたいと思っています。合掌。
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