久万 ほうねんじ のブログ

法然寺でのスローなできごと。

ほんとに怖いのは

2020年08月06日 | 日記
今日は正安寺の「おせがき会」でした。

今年は本堂内には人を入れず、檀信徒さんはお焼香を済ますと速やかに帰っていただくという方法をとりました。

皆さんと直接挨拶もできず、法話も無し。少しさみしい法要になりましたが…今回は致し方ありません。

受付にもビニールシートのシールドを設置したり異例だらけのおせがき会になりましたが無事に終了し、今はホッとしています。




さて、新盆の檀家さんとお話をしていると、今の時期はどうしてもコロナの話になります。
その中で、愛南町の愛媛で最初に感染した方が「家に落書きや投石された」「銀行を辞めさされた」「村八分にあった」「追い出された」だの、中には「自殺した」という話をされる人がいます。
このような根拠のない『ウケがいいウワサ話』『デマ』を信じて拡散してしまうのは多くの場合、本人に悪気はなく「他人から受けた情報をただ横流ししている」だけ。むしろ「皆んなが知らない情報を知らせて良い事をした」と思っている人も多いのです。

今、日本赤十字社が流しているアニメーションを紹介します。↓



コロナに感染るのは勿論恐ろしいですが、それ以上に我々が恐れているのは、「地域の感染者第1号になったらどうしよう」「村八分になったらどうしよう」「いじめにあったらどうしよう」という、世間の反応だと思います。

実際、先程紹介した確信の無いデマも真実のように市民に浸透しています。

当時、愛南町の方と行動を共にしていて感染した高知の看護師さんも全く同じようなデマを流されました。
しかし、その方が勤務していた病院の院長が否定しています。↓


ウワサは伝言ゲームのように話が書き替えられ、雪だるま式にインパクトのあるウソ話になっていきます。

私は近いか遠いかは別として、将来、いつかは久万でも感染者が出ると思っています。それは私自身かもしれませんね。
死者は出て欲しくないですが、絶対死なないとも言えません。
最新の致死率は2.6%です。260人中1人亡くなると。




世の中に絶対はありません。新型コロナもインフルエンザや風邪と同じで、100%防ぐ事は不可能です。
たとえば宇宙服みたいなものを一人一人が着て、一歩も外出せず、人とも合わず、帰省してくる孫とも会うことを諦めて…これを何年も続けるとしたら、ほぼ感染しないと言っていいでしょう。
でも、そんな人生は…生きていると言えるのか…。

「100%かからない」を目指すのではなく、「80%かからない」を目標にして人間らしい暮らしをしていきましょう。

また、もし不運にも久万第1号になった方がいたら「もしかしたら私がなってたかもしれないんだ。」と受けとめて、その方の回復を祈りましょう。
そして、久万を閉鎖的なイメージのところにしないように、決してデマを流さないようにしましょう。
合掌 十念

シトラスリボンプロジェクトの記事↓

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