川尻包丁で有名な川尻の刃物屋さんで9年近くも修業されて、今は南関町に刃物工房を開かれている方がいらっしゃいます
知り合ったきっかけは実は、ツイッターでの会話が最初でした
私が偶に伺っている刃物屋さんと同じ名前のお店で修業されたとか・・・おおっ今時珍しく
あの、頑固オヤジの所で修業を?・・・と驚いて声掛けたのを覚えています
実際は向いの弟さんの刃物屋さんでしたケド そうでしょうそうでしょう
お店の場所は南関インターの直ぐそばです
行こうと思えば高速で直ぐの所なんですが・・・
中々行けずじまいでした
到着した時・・・店は閉まってました
おおっ残念 と 引き返そうとした時に中から御主人が出てこられました
このお店はザッとしていますが
ここの御主人は(最初は丁寧な言い方なのです)鍛冶屋で造る鉄の刃物に惚れ込んでいるのを感じます
最近はカスタムナイフにも凝っておられるとか・・・
私の刃物への考え方は、実用第一!です 格好が良くても使えないものが多い世の中です
適材適所です 場所場所、場面場面に合わせて進化し続けてきたものが刃物だと思っています
農作業の道具も実用第一の刃物ですよね
カマにしても良く似ていますが、形、大きさ、重さ等、少しづつ違ってますよね
実は昔は、山女魚を釣った時に〆る為だけのナイフも持ってました
山中に落としてしまいましたけど・・・あ~ あのナイフ 何処に行ってしまったのでしょうねぇ~ ツクヅク
鍛冶場を覗かせて貰いました
見て下さい!男の職場です
雑然と見えますが、不要な物は何一つ有りません! ですよね キット
最近は刃物屋さんでも鍛冶場が無い所が増えているんです 知らなかったでしょう?
鋼を挟んだ鉄板を包丁の型に切り抜いて研ぐだけのニセモノ刃物が多くなってます
残念ながら刃物で有名な川尻包丁も同じ実情で、ここの御主人が修行された兄弟店だけしか鍛冶場が無いんですよ
炉は新型のようですね
こんな綺麗な炉は始めて見ました
家が広ければ一家に一台・・・欲しいです
そんな中、店内で見かけた変わった形の包丁です
薄刃の両刃の小出刃です
出刃には珍しく刃先が鋭く、とても手にしっくり来るんです
まるで私が来るのを待っていたかのように・・・なんて言いすぎですが
この包丁は何用ですか?変わってますね
魚用です 腹を裂くのに造ってみました
うーん なるほど・・・下さい!
と
腹を裂くだけの包丁が有っても良いと思います
尖った切先はエラを外すのにとても便利です・・・刃先から置くと簡単に折ってしまいそうな感じですが
解り難いと思いますが
この動画に写っているもののようです
鋼は白紙1号と聞きました
実際に使ってみました
昨日報告した友人Aの釣った2.5キロの真鯛♀で試し切りです
この形と桜の柄が手にしっくりと馴染みます
黒い部分には槌跡があり、身が包丁にへばりつくのを拒んでいるようです
薄刃なので、頭は別の出刃で外しましたが他は全てこの一本で出来ました
捻らなければ頭も簡単に落とせそうです が 試し切りの時に折りたくありませんから無理はしません
これ一本で刺身まで引いてみましたが食い付きが良くて気に入りました
下ろしたての包丁ですので少し砥ぎ過ぎの感じがします
何度か研ぐうちに鯛の頭もブッツブツ切れるようにな・・・るかもです ハハハ
刃こぼれしたら師匠の所に砥ぎに出しましょう・・・か・・・ えっ! 誰か ドキッとしませんでしたか?