監督: トム・フーパー
脚本: デヴィッド・サイドラー
製作:
イアン・カニング エミール・シャーマン
ガレス・アンウィン
出演者:
コリン・ファース
ヘレナ・ボナム=カーター
ジェフリー・ラッシュ
音楽 )
アレクサンドル・デプラ
あらすじ:
吃音に悩まされたイギリス王ジョージ6世と、
その治療にあたったオーストラリア(大英帝国構成国)出身の平民である言語療法士ライオネル・ローグの友情を史実を基に描いた作品
評価 ★★★★
感想:
以前から一度観ておきたいと思っていた映画です。
アルバート(後のジョージ6世)は
右利きでないことを罰せられ矯正、X脚を直すため痛みを伴う矯正具の脚部への着用の強制、
乳母からの虐待、吃音を兄達に馬鹿にされる等の不遇な生い立ちを持つが
父親のジョージ5世は、
次男であるアルバートを甘やかすことなく厳しく接してきたようです。
長男のエドワードは破天荒で政務と私事の区別ができず、ジョージ5世の悩みの種であり
兄のエドワードが王位を継ぐことにとても不安を抱いており、長男よりも真面目で思慮深く辛抱強い次男のアルバートに期待をしていたと言います
しかし問題はアルバートの一番の悩みは「吃音」
で、
妻エリザベスが探してきたオーストラリア人のセラピストとの元で治療するが、ことごとく衝突し、途中辞めてしまいます。
後にこの二人は生涯の友人となりますが。
2人の友情もさることながら、
アルバートの吃音を克服させるために、アルバートを慰めたり叱咤しながら、諦めず奔走した妻の功績は大きく、夫婦の絆と深い「愛」を感じました。
果たして、
ジョージ5世が崩御し、兄が「エドワード8世」国王に即位しますが
エドワード8世がウォリスとの結婚
(アメリカ人で平民、離婚歴あり 数々の男性遍歴あり)を強行すると、イギリス首相やウィンス海軍大臣らの反対を受け、即位から1年も経たず退位することになります。
アルバート王子は押し付けられるようにして「ジョージ6世」として即位する訳ですが、
一方ヨーロッパ大陸では、アドルフ・ヒトラー率いるナチ党政権下のドイツが台頭し一触即発の機運となっており、
大英帝国は国民の統一を促す国王を必要としていました。
国王の重責に耐えかねて海軍士官しか務めたことがないとエリザベス妃に不安を吐露したアルバートは、再びセラピストのローグを訪ね、無礼を謝罪し治療を再開します。
1939年9月1日のポーランド侵攻を受けて、9月3日に英国はドイツに宣戦布告、第二次世界大戦が始まる。同日、ジョージ6世は大英帝国全土に向けて国民を鼓舞する緊急ラジオ放送を行うことになります。
緊迫した状況の中、ジョージ6世はローグと2人きりの放送室で9分に及ぶ演説に挑み、見事にこなしてみせました。
ラストのこのシーン、圧巻のスピーチです。
アルバートはローグに治療の過程で、幼少時のトラウマや、自身の持つ劣等感、悩みなどを打ち明けるなかで「吃音」の原因を探り
ローグはアルバートに「5 歳の頃の恐れなど忘れていい。あなたはもう自分の道を生きている」
と語ります
生まれも身分も越えた友人を得たことは、大きかったことでしょう。
さてさて、ヘンリー王とメーガンさん
今後どうされるのでしょうかね
暴露本、ねぇ、、、。
言い訳本?w