東北大地震後、被災地以外の方の多くの人が、いてもたってもいられなくなり
何か自分にできることはないかと考えたと思います。
阪神淡路大震災後、神戸では
市民ボランティア・ネットワーク「がんばろう!!神戸」という
グループを立ち上げ、
阪神淡路大震災「1.17希望の灯り」として活動している認定NPO法人があります。
通称「HANDS」
こちらでは、東北大震災直後も、
東日本大震災の被災されたみなさまのために
「たすきプロジェクト」を立ち上げ
、遠くに住む大切なお友達のために心をこめてプレゼントを贈るという支援活動を始めました。
小学生女子、大人成人男子Lサイズ、中学高校生女子、という具合に
荷物を贈る性別、年齢層、サイズなどを特定して
リュックなどに、衣類や文房具など、その方が必要となるようなものを
想像して贈り物として荷物を作り、
事務局のメンバーが、その一人ひとりのたすき(支援物資)を
必ず直接届けるというもの。(必ず手紙をつけること)
震災後この活動を知った私も、
第2便のギフトパックの募集に参加しました。
第2便は、子供たちへのギフトパック、対象は小学生でした。
私は、小学生女子用に、贈り物のリュックサック3個の荷物を作り
こちらの事務局に送りました。
入れたものは、鉛筆、筆箱、ノート、ボールペン、下敷き、鉛筆削りなどの文房具用品や、
パーカーやセーターなどの衣類、
ハンドタオルや、キャラクターものの小物入れや、
かわいい髪留めや、アニメの柄の入ったマスクなど、
その荷物を受け取る可愛い女の子を想像して選びました。
4月12日、たすきプロジェクト第2便は
トラック3台分、福島猪苗代湖にある避難所と、仙台 一ノ関 陸前高田
にむけて出発しました。
先日は第5便が出発されたようです。
しかし、支援物資を送るに当たり、人の価値観はそれぞれというか、
第一便を贈られた後、
事務局のブログに「急告」としてこういうことが書かれていました。
「いま届いた被災された方々へのプレゼント・バックは、
福島・宮城・岩手へと向かうことになっていますが、
残念ながら、10バッグの内、2バッグは乱雑に詰め込まれ、
「貰ってうれしくない」「不愉快になる」「どう考えてもゴミ」
というものが多々あります。・・・残念です・・・。」
支援物資を送る際、どういうものを送るかというのは
価値観人それぞれですね。
とても古着など送れない、やはり新品でないと、と考える人
向こうは困ってるのだから、なんでもいいだろうと、
家のものを片付けるという感覚で考える人
明らかに洗濯していないもの、シミ、汚れが付いている物を平気で送れる人
受け取る側にしてみれば、恵んでもらっているようで惨めな気持ちになるものだ、
そこまで落ちぶれていない、
実際、実家が気仙沼の友人が母親から聞いた言葉です。
その後、友人の実家がある気仙沼の惨状を知った私たちは
友人、知人に声をかけて、支援物資を集めました。
本日も、第三便でダンボール3箱(喪服などの衣類、除菌剤、オムツなど)送りました。
第一便で160センチサイズのダンボール10箱分
第二便は16箱分になりました。
物資は殆どが新品、もしくはクリーニングに出してある綺麗な衣類ばかりでした。
本日送った荷物の中には、
薬局で仕事をしている友人Hちゃんが、
大量の除菌剤等を持ってきてくれました。
「気仙沼に送りたいので」と薬局から頂いてきたそうです。
隣市の友人Kさんにも声をかけたのですが
彼女は、習っているフラダンスの先生に声をかけて
T先生が、生徒さん、友人らに声をかけ、
びっくりするほどの支援物資を、本当に短い期間に集めてくださいました。
恐るべし量でした・・・(笑
しかも、手紙や送料まで付けるという有り難い配慮。
ダンボールに詰めていく作業がしやすいように
実に綺麗に仕分けしてありました。
T先生は、子供の頃、室戸湾台風で自宅が浸水し逃げられなくなり
自衛隊に助けられたそうです。
T先生曰く、
「私もいろんな人に助けられた。同じ日本人やからね、困ったときはお互い様よ。」
私は、こういう形で支援物資を送る際の
ボランティアの見本を見た思いでした。
昨日は、NHKの朝の番組「あさイチ」で
「マッチングサイト」と呼ばれる支援活動を取り上げていました。
被災から2か月半、
公的な救援物資では届きにくい品々をやりとりでき、
きめ細かな支援ができると人気です。
紹介したサイトには、被災地からどんなものが必要か、「リクエスト」と呼ばれるタグがあり、
「大きなサイズの服」や「礼服」、「楽器」や「メトロノーム」などさまざまな要望があげられています。
番組で紹介した支援物資のサイト「Toksy(トクシー)」
ホームページ:http://www.toksy.jp/
個人間で被災地に物資を送ることができます。
送料は送り主の負担です。
復興へ向けて少しずつ動き出した被災地。
必要になるものは、日に日に変わっていきます。
あまりにも大きな今回の大震災。
そのとき、そのときで
何かできることがあれば、応援していきたい。