20代後半~30代前半、ハマりにハマっていたゲーム「ドラクエ」
当時、こんな雑文を書いていた
落雷の悲劇
以前の雑文の中で、RPGにはまったばか母ぶりを書いたものを紹介したが、お猿のようにドラクエにはまった当時、いろんな悲劇も経験したものだ。
日本国内のパソコン会社が、ファミコン用に初めて作ったというRPGは、当時の日本中のゲームファンを虜にした。
ドラクエは、日本中でブームになった。
ゲームファンばかりでなく、その道にまったく無知であったこの母までも虜にしたのだから、どれほど、おもしろい作品であったかは想像がつくであろう。
スケールの大きい物語を、いっしょに冒険したような感覚にさせたあのゲームは今でも忘れない
ゲームをやっている途中やめようとおもえば、
セーブして、次にプレイするときは続きからやれるというのが最近のゲームである。
しかし、ドラクエの初期の作品はこのセーブするという機能がなかった。
続きのゲームを再開するために しなくてはならなかったのが
「復活の呪文」
20文字程度並べただけの意味のない、へんてこな呪文だった。
「ぬけほめら みとかうめ くぬふすで
びずげろそ めりねほき やりすづけ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/32/bde5ce68f81974d29e634927dd7094bd.jpg?1678393494)
こんな感じである。
その呪文は、ゲームを終了するたびに変わる。
この呪文を正確にメモして、次回のゲームのとき
入力する必要があったのだ。
一文字でも間違うと、昨日やった続きからやることはできないのだから、大変だ。
夕飯をすませ、御風呂も終わり、家族みんな、ゆっくりくつろぐ時間になると、わたしは、ちびに声をかける
(ただし、夫がいないときに限る)
「さ、やろかっ」
息子3人の目は、爛々に輝くのだった。
「ドラクエ」タイムである。
プレイは、母のわたしか、当事2年生だった長男と交代だ。
長男がやってる最中は、わたしが解読本などを参考に、なぞ解きをしていく。
次男、三男は、画面に釘付け。
ある雨の夜、悲劇は起きた。
その夜は、すごい雨だった。
遠くで雷が聞える。
そしてその雷の音は、だんだん大きくなり・・
「バリバリバリっ!!」
「 ドガ=====ン!!」
どうやら近くで落雷があった模様・・・・・
即、停電・・・・
しばらくして電気がつき、
恐る恐る、ファミコンを繋げてみる・・・
(ドキドキ・・)
「ドロリラ、ドロリラ;;;;♪
恐ろしく怪しい曲が流れる・・
ひ=====!!
今までデータが、全て消えてしまった瞬間だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/0b/d23475c1ba3de33dc87394166986efc6.jpg?1678393290)
泣き叫ぶ三人の息子の横で呆然となる母親。
涙なくしては語れない、当事の悲劇だった。
呪文の控え間違えで、昨日の続きからできずに
みなさん、悔し涙を一度くらいは流したであろう。
当事ドラクエはまっていた一人のS(当事中学生)にも
同じ頃悲劇は起きていた。
クライマックスもまじかというゲームの途中、
ゲームに夢中になっているSの横に愛犬がのこのこ歩いて来て、ゲームのリセットボタンに
この愛犬の足が触れてしまったのだ・・
ブチっとな・・(ジ・エンド)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/e7/47b355840c51b28efa58c4c55f715b6d.jpg?1678393077)
「うぎゃ============!!」
「オレの今までの時間を返せぇーーー!!!」
(Sの絶叫は、こだまする・・)
愛犬のおかげでそれまでのデータを
パーにしてしまった彼は
しばらく愛犬におやつを与えなかったという
恐るべしドラクエの恨み・・