琺瑯・・・・ホーローと読みます・・・。
日本酒を造っていた蔵には・・・原材料の分量や・・・樽の大きさ・・・
お酒の造る量などで課税金額が決まっていました・・・。
杉で造った木桶では・・・木桶に滲みたり・・・隙間から洩れたりして減るお酒があるので・・・
決まった一定量を差し引いて・・・税金が決まっていたのですが・・・
その木桶が琺瑯になると・・・税金は変わらず・・・減らない部分のお酒を販売して売上が上がります・・。
悪い菌の抑制にもなり、腐造(お酒が腐るような症状)の防止にもなります・・・。(100%防げる訳ではありませんが)
琺瑯は錆びる・・・重たいなどのイメージをお持ちの方も多いと思いますが・・・
懐かしく感じて・・・とても趣のある器だと思います・・・。
琺瑯以外にも・・・給食の時に使っていたアルマイトの食器・・・
懐かしく思われる方もいると思いますし・・・プラスチックの食器よりも・・・味のある食器で・・・
丈夫で・・・再生の出来る優秀な食器のような気がします・・・。
琺瑯は鉄の上にガラス質の膜を焼き付けたものなので・・・金属でこすっても傷が付きにくく・・・
研磨剤で汚れが簡単に落ちますので・・・汚れるような場所などには適していますが・・・
その表面が剝がれると・・・下地は鉄なので・・・もれなく錆が発生して・・・嫌な感じになってしまいます・・・。
それでも・・・焼成技術が良くなった事で・・・以前よりも表面の強度は強く・・・
あまり琺瑯が剝がれる事はありません・・・。
ブリキのおもちゃが懐かしく感じる様に・・・琺瑯は、その色や・・・重量感・・・肌ざわりが心地良いのか・・?
樹脂のように・・・刺激の無い物の方が・・・記憶に薄く・・・心に残らないのか・・・?
木のように・・・肌に優しすぎるものの方が・・・安心感が大きく・・・安らぎを覚えるのか・・・?
単に郷愁や・・・回顧主義だけでは語れない・・・自然素材以外の、癒しになるモノは沢山あると思います・・・。
体に悪かったり・・・危険な素材もありましたが・・・どのような素材や生活用具に囲まれて暮らすのが・・・
落ち着く暮らしかは、千差万別・・・
多くを語り・・・多くの人と関わり会い・・・いろんな素材と出会って・・・感じてみて・・・
本当に心地良い空間で暮らせる事が出来たら良いと想います。