暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

郷愁

2019年02月02日 | 古民家

 琺瑯・・・・ホーローと読みます・・・。

日本酒を造っていた蔵には・・・原材料の分量や・・・樽の大きさ・・・

お酒の造る量などで課税金額が決まっていました・・・。

杉で造った木桶では・・・木桶に滲みたり・・・隙間から洩れたりして減るお酒があるので・・・

決まった一定量を差し引いて・・・税金が決まっていたのですが・・・

その木桶が琺瑯になると・・・税金は変わらず・・・減らない部分のお酒を販売して売上が上がります・・。

悪い菌の抑制にもなり、腐造(お酒が腐るような症状)の防止にもなります・・・。(100%防げる訳ではありませんが)

琺瑯は錆びる・・・重たいなどのイメージをお持ちの方も多いと思いますが・・・

懐かしく感じて・・・とても趣のある器だと思います・・・。

琺瑯以外にも・・・給食の時に使っていたアルマイトの食器・・・

懐かしく思われる方もいると思いますし・・・プラスチックの食器よりも・・・味のある食器で・・・

丈夫で・・・再生の出来る優秀な食器のような気がします・・・。

琺瑯は鉄の上にガラス質の膜を焼き付けたものなので・・・金属でこすっても傷が付きにくく・・・

研磨剤で汚れが簡単に落ちますので・・・汚れるような場所などには適していますが・・・

その表面が剝がれると・・・下地は鉄なので・・・もれなく錆が発生して・・・嫌な感じになってしまいます・・・。

それでも・・・焼成技術が良くなった事で・・・以前よりも表面の強度は強く・・・

あまり琺瑯が剝がれる事はありません・・・。

ブリキのおもちゃが懐かしく感じる様に・・・琺瑯は、その色や・・・重量感・・・肌ざわりが心地良いのか・・?

樹脂のように・・・刺激の無い物の方が・・・記憶に薄く・・・心に残らないのか・・・?

木のように・・・肌に優しすぎるものの方が・・・安心感が大きく・・・安らぎを覚えるのか・・・?

単に郷愁や・・・回顧主義だけでは語れない・・・自然素材以外の、癒しになるモノは沢山あると思います・・・。

体に悪かったり・・・危険な素材もありましたが・・・どのような素材や生活用具に囲まれて暮らすのが・・・

落ち着く暮らしかは、千差万別・・・

多くを語り・・・多くの人と関わり会い・・・いろんな素材と出会って・・・感じてみて・・・

本当に心地良い空間で暮らせる事が出来たら良いと想います。

 

 

 

コメント
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