暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

失う

2019年02月08日 | 古民家

 人が出来る事は無限大・・・・そう思うのは、スポーツや音楽を見たり聴いたりしている時・・・

スケートはやった事がありません・・・聞くところによると・・・刃物の上に立つのも大変なのに・・・・

飛んだりまわったり・・・神業だそうです・・!!

鉄棒や鞍馬(アンバ)・・・足をそろえたまま跳び箱を飛ぶなんて・・・あんなにくるくるまわって良く着地できるね・・・?

日々鍛錬すると・・・人は想像を超えた能力を身に付ける事が出来るのだと確信します・・・。

毎日の暮らしの中で・・・失ってきた日常があります・・・。

薪を斧で割る・・・・マッチで火をつける・・・井戸の水を汲み上げる・・・雑巾がけをする・・・などなど・・・

日常の行為でしたが・・・・若い方は、たぶん出来ない人が大半だと思います・・・。

もし出来たとしても・・・余計な力がかかり、とても長くは続けられず・・・時間も余計にかかる事になります・・・。

簡単そうに見えても・・・難しく・・・コツをつかめば、どうして今までそんな苦労したのか思い出せない事もあって・・・

ギターなど・・・コードのFが一番の難所と言われますが・・・練習を続けると、ある時を境に・・・フッと自然に出来るようになります・・・。

その一線は人それぞれ・・・息を吸うのに、考えながら呼吸している人はいないのと同じだと思います・・・。

暮らしの中で・・・日々成長する行いが自然と出来ていました・・・。

むかしからの決め事・・・・動作・・・どれも生活に密着した行いで・・・自然と体が覚えて来ましが・・・

生活・・社会が変化して・・・その能力が失われてしまい・・・

その感覚も失くしてしまいました・・・。

失くしてしまうのは一瞬・・・取り戻すには、多くの時間が必要です・・・。

人の感覚を取り戻すのも大変ですが・・・文化や歴史を断ち切ってしまったものを取り戻すには・・・

数世代もの時間と多くの協力が無くては戻せません・・・。

まだ間に合うと思いながら・・・どうにかしなければ・・・・そう思いながら、今日もどこかで歴史が失われて行きます。

 

 

 

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