人が住まなくなった建物は・・・住み続けている建物が経年変化で痛んで行くよりも早く・・・あっという間に朽ちて行きます・・・。
相手に意識してもらい・・・・感心を抱いてもらうと、人はうれしくて・・・日々の活力になります・・・。
感心を持たれなくなった住まいは、信じられないスピードで老いていき・・・数年もしないうちに・・・
人が暮らすには・・・大きな費用を掛けて手直しをしなければならなくなり・・・
それよりも、建売を買うほうが良いと考えるようになってしまいます・・・。
実際、人が住まない建物の傷みが早い理由は・・・別荘のように窓を締め切って・・・年に2~3回しか人が入らないから・・・。
毎日窓を開け・・・換気を取って・・・水を使って・・・電気を点けて・・・人が歩いて・・・
毎日の普通の暮らしが、住まいを生かしています・・・。
住めば都・・・・毎日変化の無い暮らしでも・・・・どんなに環境が悪くて、住みずらそうに見えても・・
そこで歴史を刻む様に暮らしが続けば・・・都と遜色の無い、かけがえの無い故郷となります・・・。
移住する人・・・田舎に帰る人・・・・海外に拠点を構える人・・・・住む場所の選択肢は大きく広がっていますが・・・
自分の国の良さを語れて・・・・どれだけ自分の国がすばらしいかを、恥ずかしげ無く話せますか・・・?
誇りをもって、自分の生まれた場所を多くの人に話す事が出来ますか・・・?
伝統文化や・・・日本らしい技術を紹介する番組などは増えて来ても・・・・
実際その仕事を続けるには・・・・見えて来ない苦労がたくさんあって・・・
次の世代に残せるかどうかの瀬戸際の職業もあります・・・。
建築に携わる職人さんもその中の一つで・・・20年先・・・・・・・不安ばかり頭に浮かびます・・・。
人が住まない家を作り続けるのでは無く・・・伝統が残り・・人が住み継ぐ家造りを考えて行きたいと想います。