木材に年輪があるのは・・・木が成長する過程を示す証・・・
鮮明に分かれる濃い部分と白い部分・・・幾重にも重なって、その一つ一つが積み重なる時を表しています・・・。
白い部分・・・夏、暖かい気候で植物は元気良く成長します・・・。
黒い部分・・・冬、寒くて凍える様な季節では、成長も遅くのんびり育ちます・・・。
杉や檜、松など・・・日本の四季が育てる木材の特徴です・・・。(木目のはっきりしない材種もあります。)
ずっと暖かい国では、すくすく伸びすぎるので・・・木目もぼんやりしていて・・・
柔らかく軽い木になり、強度もあまり期待できませんが・・・成長が早いので生産性も良くて、加工しやすい利点もあります・・・。
(地域や種類によっては石のような木材もあります。)
丸太の中央部は褐色の心材・・・周辺部は淡色の辺材・・・同じ木目でも違いが有り・・・
樹脂や色素が作られ、心材となった部分は腐食に強く・・・害虫も寄り付にくくなります・・・。
樹種の性格・育った環境によって・・・住まいの中の、どの部分に使うかを見定めるのが・・・材木屋さん・・・大工さん・・・。
原木から材を切り出す技術も大切ですが・・・その前には・・・山に育つ木を見て、使う場所に合う木はどれか・・・?
この木材は建物のどの場所に使えるか・・・?そんな時間のかかる作業をしていては・・・
契約して3~4ヶ月後には着工・・・4~5ヶ月には引き渡し・・・の時間軸では考えられない作業です・・・。
乾燥して・・・湿気を吸って・・・木材は反り・・・収縮膨張を繰り返し・・・それこそ生きている証拠・・・
無理やり乾燥させてカラカラの強度も弱くなった木材を使うのか・・・
樹脂も水分も抜き取って・・・薄くスライスして、化学物質の接着剤で固めた・・・木材では無くなった木材を使うのか・・・?
生きているから長持ちして・・・数百年経っても住む人を守ってくれる安心感にも繋がり・・・
もし・・・別の場所に使われることがあっても・・・その役目を果たせるのです・・・。
鯨は捨てる場所が無いと言われるくらい、ありがたく食して・・・生活の中で使われて来ました・・・。
杉や檜材も・・・表皮は、屋根瓦の下地に敷き詰め防水の役目・・・枝や葉っぱは燃料・・・
それ以外は、柱や板材として使われ、捨てられる場所は無く・・・幾世代も使われ続けてきました・・・。
多くの部分が、いずれゴミとなる建物・・・・・。使い方・・・考え方で本当に一生モノの住まいを手に入れたいと想いませんか?