暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

自然石

2019年02月20日 | 古民家

 木の文化と言われる日本の建築・・・ヨーロッパなどは石の文化がイメージとしてありますが・・・

日本にも、石の文化として・・・城壁としての石積み・・・(以前少しお話しましたね・・)

木の柱を土に直接立てた掘立て柱の造りから・・・

自然石の上に柱を乗せるようになった石場立てで使われる・・・基礎としての石・・・。

最近では少なくなっているようですが・・・墓石も立派な石文化の一つです・・・。

庭園に使われる大きな石・・・枯山水などは・・・水を使わず・・・山や川・・・滝などを表すのに・・・

石の形状や・・質感・・・色など・・・自然石を上手く使っています・・・。

大谷石は加工がしやすく・・・独特の色と表情があり・・耐火にすぐれていたので・・・一時期大量に使用されました・・・。

外部で使われた場合・・・風化して、地震や経年変化でもろく崩れやすい為に・・土留めやブロックの基礎に使われてたところでは・・・

改修の必要に迫られています・・・。(内装では今でもアクセントで使われていますね。)

鎌倉石(凝灰質砂岩)・・伊豆石(安山岩系と凝灰岩系がるようです)も比較的加工がしやすいのですが・・・風化しやす欠点もあります・・。

今は採掘されていない鎌倉石・・・ダイアモンドと言われるくらい貴重なようです・・・。

日本の家は・・・木と紙と土と石から造り上げられて来たと思います・・・。(茅などの植物も使いますね。)

以前お話したように・・・・海外では・・・障子や襖・畳を日本文化を特徴的に表すモノとして・・・

日本の家は、木と紙で出来ていると言われます・・・。

住まいを支える重要な役割で、基礎となる石・・・・日本各地で取れる性質を生かして造り上げられる石の文化・・・

コンクリートは風雨にさらされれば・・・風化し、40年も過ぎれば・・・建て直しになる運命です・・・。

海や川など・・・自然の力で、角ばったり丸くなったり・・・硬い石も自然の力にはかないませんが・・・

100年・・・200年と、社寺仏閣のような大きな建物を支える力があります・・・。

石の文化の国で・・・あのサグラダファミリアでさえ・・・鉄筋コンクリートで構造部分は作られてしまいました・・・。

世代を越えて住み継がれる住まいとは・・・・・大事な部分を支える力を持っている素材を・・コンクリートや・・・

集成の木材では無く・・・自然の力で育ち、造り上げられてきた素材を使った住まいだと想います。

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする