ガラガラ声と、ひと夏の恋は・・・
飛び抜ける青空と、抱合せの雲に水たまり・・・
額の汗を揺らして・・・校庭で無意味に声を上げ・・・
自分の影を踏みながら・・・帰りを待たない時間を贅沢に使い続け・・・
ひと夏で成長するにはこぼれてしまう・・・幼さを何度も繰り返す・・・。

低い鴨居に慣れるまで・・・体を預けるには華奢な造りに手を止めて・・・
些細な音や香りの中を手探りに・・・手を加えた暮らしは行き過ぎず・・・
日ごと変化と息をする・・・。

幼稚な無責任は手を変えて・・・神か悪かを悩んでも・・・
何物にもなれると過ごす暮らしは・・・疑いも、許しも無いまま無邪気に過ぎて・・・
不便を装うには興味が尽きず・・・時間を探す隙間を楽しみながら・・・
声変わりと・・・体の変化を相手に後ろを向けば・・・
うる覚えの似た顔が・・・反面教師で現れて・・・
大声上げては声をからし・・・恋の行く末に手が届く。