暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

蕎麦

2019年05月21日 | 古民家

 蕎麦やうどんの様な細長い食べ物は海外にもあるのだろうか・・・・?

真っ先に思い浮かぶのが・・・拉麺かスパゲティ・・・・でも・・・

アジアなら、フォーやビーフン・・・・とかありますね・・・・。

小麦粉か米の粉で作る麺類が多くて・・・・それ以外の素材で造る麺類と言えば・・・・

蕎麦だけになるのでしょうか・・・・?(コンニャク麺もありますね。)

うどんや蕎麦を作った方は解かると思いますが・・・うどんは一生懸命コネて茹でれば・・・

そこそこおいしく頂けますが・・・蕎麦は、つなぎの小麦粉をそれなりに入れないと・・・

粘りも出にくくて・・・細くて、コシのあるおいしい麺にはなりませんし・・・・

茹でた時にぶつぶつと切れて・・・・ズズッとすすれる麺ではなくなってしまいます・・・。

食物が育ちにくくて・・・それ以外の食材も取れにくい様な環境だからこそ・・・

手間と工夫で、扱いづらい蕎麦をおいしく食べられる料理に仕上げて・・・・

今では・・・高級食材として・・・予約の取れない店なんかもあるようです・・・。

扱いづらい素材のグネグネと曲がった丸太を・・・・手間と工夫で・・・力強い梁材として利用して・・・

100年も・・・200年も住み継がれる造りの住まいにして来た職人さん・・・。

良い素材が手に入らない・・・と嘆くのでは無く・・・・今手に入る物・・・・

素材の持っている良い所を最大限に引き出すのが・・・職人としての腕の見せ所で・・・・

少しクセのある素材のほうが・・・粘り強く・・・住まいをしっかり守ってくれるんだと思います・・・。

きびしい環境で、強く育った日本の木材・・・伐採や・・・搬出に少し費用がかかって・・・・

加工に手間が掛かって、その費用も・・・・ちょっと必要かもしれませんが・・・・

元気の良い造りて・・・元気良く暮らせる住まいが出来ればよいな・・・・と想います。

 

 

 

 

 

 

食べる時・・・・ズルズルッと行儀悪く音をたてます・・・・。

 

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コーヒー

2019年05月20日 | 古民家

 世界中でコーヒーは愛されているのだと思います・・・・。

喫茶店・・・純喫茶・・・カフェ・・・・サラリーマンの休憩場所から・・・デートの待ち合わせ・・・

昭和なイメージの喫茶店も少なくなりましたが・・・

日本にこれほどドリップコーヒーが浸透して・・・

そこそこの価格でも行列が出来るようになるとは思っていませんでした・・・。

日本産のコーヒー豆は・・・栽培に適した環境では無い、などの関係上、栽培はあまりされていません・・・。

江戸時代から明治の頃・・・・・欧州で愛されている飲み物と言えば、紅茶・・・醗酵茶葉だったようです・・・。

日本の茶葉は・・・ほとんどが緑茶・・・・醗酵させる事はありません・・・。

海外の目から見て質も良く・・・・香りも良い・・・しかも、格安で仕入れが出来ていました・・・。

(最初は買い叩かれていたそうですが・・・。)

その茶葉を日本で醗酵させ・・・輸出を商売にして来た歴史があります・・・。

良質な日本の絹や・・・茶葉が、日本各地から集められて・・・日本の大きな産業になっていたそうです・・・。

古民家カフェで、コーヒーを提供するお店は多くても・・・・

日本茶を専門に提供するお店は、まだまだ少ないようで・・・。

一時・・・中国茶も人気で・・・・専門店もたまに見かけますが・・・

コーヒーも日本茶も中国茶も・・・少し贅沢で・・・それでも・・・香りや・・・雰囲気で至福の時間が味わえるのは・・・

ちょっとしたご褒美のようで・・・・癒しを求める・・・お疲れ気味の人達が多いのかな・・・と思ってしまいます・・・。

コーヒー豆も・・・カカオ豆も・・・焙煎の方法で無限に香りや味を変化させる事が出来るそうで・・・・・

産地や・・・育て方一つで・・・・さらに可能性は広がるそうです・・・。

でも・・・海外では、農園に働く人の労働環境の悪さや・・・人権を無視したような経営が問題になっています・・・。

・・・金儲け・・・・が先に立つ様な趣向品のコーヒーやカカオを・・・心の癒しとして楽しむには・・・・

そんな生産者の現状を知る事も大切だと思います・・・。

快適な住環境を望むのは誰しも同じですが・・・・・今の住宅業界の本質を知って・・・・

本当に豊かな暮らし・・・・安らぎの空間を楽しんでもらいたいと・・・想います。

 

 

 

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響き

2019年05月19日 | 古民家

 コンサートホールは・・・・音楽の種類に限らず・・・大きさや広さ、使われている素材も・・・

それぞれに工夫されて・・・音楽に適した空間造りになっています・・・。

・・・・ホールの後方や・・・天井にぶら下がっているは・・・音を反響させる為の反響板で・・・

柔らかいベットの様な布地で出来た壁や・・・穴がいくつも開いている壁は・・・・吸音材で・・・・・

音の反響を抑えます・・・。

どんな造り方が良いのか・・・理想なのかは、好きな音に個人差があるので、答えは無いと思いますが・・・

音楽に接して来た歴史の違いで・・・海外は有名なコンサート専用のホールがいくつもあって・・・

カタルーニャ音楽堂(スペイン)・・・オペラハウス(ノルウェー)・・・ウィーン楽友協会(オーストリア)・・・オペラ座(ガルニエ宮 パリ)

日本で有名なのは・・・サントリーホールだそうです・・・。

音の響きに心地良い・・・の基準があるかは解かりませんが・・・

和音や・・・不協和音・・・・安らぎを感じる・・・和音・・・・

恐怖や・・・緊張感を感じさせるには・・・不協和音をわざと使ったり・・・・

音が人に与える影響はとても大きくて・・・・反響しすぎる空間でも・・・

無音でも・・・落ち着かない暮らしになってしまいます・・・。(f/ゆらぎもはやりましたね。)

古民家の空間は・・・吸音材になる土壁・・・・やさしく反響しそうな大口径の梁や柱があって・・・

独特の音の広がりがあるようです・・・。

計算した訳でもなく・・・・実験した訳でもありませんが・・・・

ある古民家園では、音楽を聴いたり・・・・朗読を聴いたり・・・・映画を見たり・・・・

場所によっては・・・落語を聞かせていたりと・・・

古民家ならではの空間を上手く利用しています・・・。

土蔵の中で、コンサートが定期的に開催されている話しも聞きますし・・・

石蔵での朗読会も、なかなか良い雰囲気があって・・・人気のようです・・・。

茅葺屋根の茅は吸音材・・・・梁は反響板・・・自然の音響が、心に安らぎや安心感を与えてくれるように・・・

古民家の暮らしは・・・・人に豊かさを与えてくれるんだと想います。

 

 

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2019年05月18日 | 古民家

 華族の廃止・・・財閥の解体など・・・大きくて広いお屋敷を持つ、特権階級の方々が少なくなり・・・・

豪商・・・豪農と言われていた人達も、時代の流れと共に・・・税金制度・・・・財産分割・・・・

広い土地と・・・大きなお屋敷を維持出来る社会の構造ではなくなり・・・・

贅を極めた・・・豊かさの象徴のような立派な門構え・・・お屋敷が無くなり・・・・

当時の木造技術を伝える造りの建物は・・・解体され・・・建具や調度品が骨董として扱われるか・・・・

文化財として移築保存されるか・・・地域に愛され・・・ボランティア団体・・・NPO法人などで運営利活用されている状況です・・・。

門・・・・と一言で言っても・・・・

「長屋門」・・「唐門」・・「櫓門」・・「薬医門」・・「高麗門」・・「棟門」・・・・・・などなど・・・・ありまして・・・

塀・・・を言えば・・・「石塀」・・「土塀」・・「竹垣」・・「生垣」・・「大和塀」・・「築地塀」・・・・など・・・・

お屋敷・・・お寺・・・お城・・・長屋などで見かける簡素な塀まで・・・その形や素材は数えきれない位の種類があります・・・。

長屋門は・・・真ん中が門になっていて、両側に使用人の小部屋だったり収納小屋になっている門で・・・・

お屋敷や豪農の門として使われています・・・。

櫓門や高麗門は・・・・お城の入り口に多くて・・・出入りする人を制限・監視するような役割です・・・。

最近少し流行の石塀では・・・大きな石を使ったお城の石垣が目に浮かびますが・・・・

古くからある工法の、「野面積み」(ノヅラヅミ)は・・・・自然石を加工せず、そのまま積んでいくので・・・・

荒々しく、統一性が無いのが特徴で・・・・

打ち込み接ぎ・・・切り込み接ぎ・・・は、石同士の接合面を削って隙間を減らした積み方で・・・

切り込み接ぎは、より精度を上げた工法で・・・石を方形に加工して、石同士を密着させる工法です・・・。

門や・・・塀の造りでもこんなに種類があって・・・時代と共に変化して来ました・・・・

そんな技術が・・・・社会の構造と共に衰退して・・・消滅しています・・・。

以前もお話ししましたが・・・地域で数百年続く行事も・・・・後継者不足・・・担い手不足で存続が危ぶまれています・・・。

五穀豊穣を願って始められたお祭りや行事が多くて・・・貧困の中から生まれた、神頼み的な要素もあります・・・。

貧富の差や・・・・富裕層から一部の集団が虐げられる状況は良くないと思いますし・・・

より良いものが生まれて・・・・古い時代のモノが淘汰されるのも致し方ありません・・・。

それでも・・・数百年続いてきた仕組み造りや伝統と・・・・

ここ数十年で生まれた技術・・・・どちらが継続的に安定した暮らしをもたらしてくれるのか・・・・?

環境負荷の少ない暮らしとは・・・・どのような暮らしなのか・・・教えてくれるのは・・・・

先人が時間を掛けて・・・繋いで来た技術なんだと思います・・・・。

知らなければ、比較も・・・検討も出来ません・・・

多くの伝統技術をもっと解かり易く・・・おもしろく・・・・伝えていけたらと想います。

 

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コト

2019年05月17日 | 古民家

 農家のおじいさんは・・・・自分で道具も造って・・・刃物も研いで・・・

小屋を建てたり・・・・人によっては・・・農耕器具の修理も出来たり・・・。

無いモノは自分で造るしかなかった・・・・必要なものが売ってなければ・・・

自分で考えて、近くの専門の人に造ってもらうなど・・・・

まだまだ日本に物が少なく・・・工業製品・・農機具など・・・欧米・欧州の技術が頼りだった時代・・・・

便利な道具が少なくて・・・お金も無かった農村では・・・

知恵と工夫が、暮らしを支える大きな力だったと思います・・・。

鉋(カンナ)は、柱などの表面を平らに削って・・・表面がツルツルになるくらいに仕上げるのが大きな役割です・・・。

道具にも歴史があって・・・・一般的にみなさんが知っている鉋は「台鉋」(ダイカンナ)と言われる。長方形の形をしています・・・。

それ以前の鉋は・・・・手斧(チョウナ)と言って・・・

鍬の様な形状で・・・木材の表面を、鍬で土を起こすような感じで表面を仕上げて行きます・・・。

もっと以前は・・・・槍鉋(ヤリガンナ)と言って・・・槍の形状で・・・先端の刃物が、尖った三角形になっていて・・・

・・・・鉛筆を削るような感じで・・・木材の表面を少しづつ、平らに仕上げて行きます・・・。

飛鳥時代以前にまでさかのぼって・・・槍鉋も無い・・・鋸も無い頃・・・・

木材を製材するには・・・斧や鉈を使って・・・・

薪割りの要領で・・・・木の木目に沿って割りながら・・・・製材していたそうです・・・。

荒々しい仕上げの中に・・・・道具が無くても、手間と工夫と・・・・惜しみない努力で建物を造り上げていました・・・。

例えは悪いかもしれませんが・・・・シルヴエスタースタローン主演映画、「ランボー」・・・・

サバイバルナイフ1つの状況から・・・・警察や軍隊相手に奮闘する内容で・・・

戦争で得た・・・生き延びる為の知恵が、多くの戦闘シーンで生かされています・・・。

戦争を肯定しているのではありませんが・・・・過酷な環境で経験した事は・・・・

実際の場面で・・・・とても力になります・・・・。

危機管理能力も・・・・言わば・・・そんな経験の蓄積と・・・対応能力だと思います・・・。

処理しきれないくらいの情報社会・・・・頭でっかちになるばかりで・・・・(死語ですかね・・・・)

モノ消費よりも・・・コト消費に価値を求める時代になって来たのは・・・・・・・

経験が足りないのを・・・なんとなく感じているからなのかな・・・?・・・と想います。

 

 

 

 

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