暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

秋空

2020年10月21日 | 古民家
 カラカラと、枯れた風が通り抜ければ・・・今年も終盤に向かうのかと・・・あれこれと用心する心配事が生まれ・・・
雪に備える地域や・・・冬ならではの仕事に携わる人・・・
雪国ならではの催事を準備する人に・・・乾燥肌に悩む人・・・。
季節に合わせた暮らしを支度する・・・
それは、代々変わらず受け継がれて来た、家族の在り方でもあるように思います・・・。

仕事に夢中で・・・遊びに呆けて・・・何かに集中していると時間を忘れてしまい・・・
いつの間にか、タップリと日が落ちて・・・辺りが暗く静まり返ってしまっている・・・
闇が追いかけて来るようだ・・・そんな言葉がとても合う季節になり・・・
益々、効率よく動かないと予定が狂うと思いがちですが・・・
お天道様と相談して予定を決める・・・そんな時間の流れで暮らせば・・・
あくせくと、追い立てられる暮らしになる事にはならないのだろうと思います・・・。

澄んだ空気の空、お天道様の登場は美しく・・・おやすみのあいさつも素晴らしく綺麗な姿で闇に向かい・・・
温かく映る秋雲の橙色も・・・この時期でしか感じられない幻想的な色合いです・・・。
変化を楽しみ・・・一期一会の毎日を豊かに暮らす・・・。
住まい方で感じる幸せの大きさは・・・そんな所で違うのかも知れません。





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生い立ち

2020年10月20日 | 古民家
 繊細ないろいろが、日本の良い所で・・・
食に暮し・・・おもてなしの心や気遣いの心で幸せな時間を造る事が出来る・・・
言われないと気付かない・・・見ているのに見えていない・・・
ぼんやりとした中に・・・キリリと引き締まる納まりがあって・・・
気持ちと行動が裏腹な・・・意外にめんどくさい所もありながら・・・
ほのぼのと落ち着くのかな・・・と思います・・・。

伝統も生い立ちが長すぎると・・・受け入れ難くなるのもので・・・
宮大工と言う言葉を聞くと・・・マイホームなど場違いな気がして遠慮してしまいそうですが・・・
社寺仏閣やお城が乱立する時代でも無く・・・人が減る一方の社会では・・・
柔軟に対応出来て・・・興味を持って仕事に向かう心が大切です・・・。
(あくまでも個人的な見解です。)
修行や師弟関係も影が薄くなって来た職人の世界も、住まい造りの変化で・・・危うい世界になってしまいました・・・。

古民家を残そう・・・大切にしよう・・・次の世代に繋ごうと言っておきながら・・・
一番大切な職人の世界が失われようとしているのに・・・何も出来ないでいて・・・
森を育む手助けをしている人達の育成もままならず・・・元気の無い木材ばかりが目に付いてしまい・・・
価格競争に乗り遅れた伝統が、ポツリと取り残されています・・・。
関わる多くの人の手に・・・こだわりを持って残そうとする技術に感謝して・・・
この先も伝統が伝統として・・・日本の良い技術が繋がるようにして行けたらと思います。



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立派な

2020年10月19日 | 古民家
 古民家=裕福な家庭と思われるかもしれませんが・・・
決してそんな事ばかりでも無く・・・白川郷の合掌造りがすべて立派かと言えば・・・
姿かたちは立派でも・・・丸太を荒縄で縛り・・・近くに育つ茅を上手く利用して造る住まい・・・。
陸の孤島のようだった山間の・・・雪深い田舎に住む知恵・・・
人手はたくさん必要ですが・・・想像するよりも立派な材木が使われているばかりでもないようです・・・。

地方に残る行き場の無い古民家が、すべて指定文化財になる訳でも無く・・・
京都の、古いウナギの寝床の住まいが・・・すべて残される為に手厚く保護される訳でも無いように・・・。
改修費用にお金が必要なのは・・・どんな建物も一緒で・・・
手刻みで、金物を使わないで・・・昔ながらの茅葺で・・・などと、特異な建物をイメージすると・・・
今では、そうそう頻繁に依頼される仕事内容でも無く、好んで苦労する世界を覗く若者も少なくなり・・・
特別な仕事となれば・・・相場にあわせて単価も立派なものになってしまうのです・・・。

素朴で・・・簡素な素材を使い・・・丁寧に組まれた住まい・・・。
手に入り難い木材をどれだけ使っているかでは無く・・・
使われる素材がどんなふうに育まれて来たか・・・見えない部分の丁寧な手仕事が出来ているのか・・・?
この先100年住み継がれる事が出来る造りなのか・・・?
見た目だけでは無い・・・日本の風土に合い、人の暮らしを豊かにする古民家が素晴らしいのだと思います。


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路地裏の・・・

2020年10月18日 | 古民家
 初めて知る地名に・・・初めて歩く町・・・
まだまだ訪れていない場所は多くて・・・当てがありそうでなさそうな曖昧の町ブラブラは・・・
何に出会うか楽しみで・・・田舎に行けば行くほど、その確率は高くなります・・。

路地裏など・・・今時、そうそうないだろうと歩きながら、思いがけず出会う魅力的な路地裏・・・
窓や玄関が並び・・・チョコリと植木鉢の花が置かれ・・・部屋の中の息遣いが伝わって来そうな距離感・・・
この先どこまで続くのか・・・不安になる、曲りの連なる細い道・・・
砂利道に・・・土の道・・・不格好な飛び石が並ぶ小粋な路地裏・・・
昼の内から陽気な声が・・・暖簾からこぼれれ、歴史を感じるお店・・・
地域を知りたいのなら・・・そんな生活感あふれる路地を歩いてみたいものです・・・。

車優先の町造りで・・・人の暮らしは追いやられ、人情溢れる路地裏は騒がしく・・・
歴史ある路地も・・・垢ぬけた佇まいに落ち着きが無く・・・
ガサガサと・・・雑音に悩まされる暮らしに様変わりしてしまいました・・・。
町造りは・・・そこに暮らす人達の生き方が映されたカタチ・・・
勤め人や商いをする人・・・農家だったり職人だったり・・・
それぞれの想いや・・・積み重ねて来た歴史がその町を造って来ました・・・。
そんなカタチが崩れてしまい・・・失われた町のようですが・・・
想いを繋ぐカタチを残せる・・・そんな取り組みを真剣に考えなければいけないような気がします。

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自然の暮らし

2020年10月17日 | 古民家
 毎日顔を眺めるおひさまは・・・同じように見えても・・・
季節でその顔は変わり・・・グりグリと照り付ける夏の日差しに・・・
ジワリと暖かな冬の日差し・・・。
綿菓子のような雲が浮かべば・・・モサモサ羊の毛みたいな雲だったり・・・
100mも先が見通せるくらい透き通った不思議な海の青さも・・・
ヌルリとうごめく鉛の水面の海だったり・・・。

新しい住まいは気持ちよく・・・イグサの畳は清々しい香りで心が落ち着いて・・・
檜のキュッと引き締まった香りで身が引き締まり・・・
少しづつ表情を変える姿は・・・自然が織りなす変化と同じ・・・。
その変化は、それぞれの家庭でも違って・・・暮らしの味わいとなります・・・。

真新しい檜や杉の柱の白さは・・・1週間もすると色づき・・・
毎日見ていると気付かないくらい・・・それは、子供と同じように・・・
知らぬ間に成長し、いつのまにやら大人な姿を目にすると・・・その変化に時の流れを感じ・・・
何やら複雑な気持ちを描いてしまう・・・。
日々変わり、時として姿は豹変しても・・・自然の中で揉まれ育つ事で吸収される力は際限なく・・・
成長する大きな糧となる・・・。
自然に囲まれる暮らしは・・・そんな力を、ほんの少し分けて頂く古民家の暮らしの様なのかも知れません。


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