暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

見解の相違

2021年09月15日 | 古民家
  グワリと宙を舞う・・・目を回る初めての経験・・・
自分の思いとは違う方向に体が動くと・・・楽しいのか怖がっているのか・・・
逆上がりが初めてできた時は・・とても不思議な様子だ・・・。

手を上げて・・・解っていた答えが思うように伝えられない・・・
自分の考えが・・・違う方向に転がり、みるみる坂を転がり落ちてゆく・・・。
見解の相違は・・・どの世代にもあるんだと思う・・・。

木組みの住まいと・・・金具の住まい・・・
同じ住まいでも・・・組み上げる手間も材料も違えば、その価格差は当然で・・・
価値観の違いか、思い入れの違いなのか・・・。
伝統工芸品や国宝になるほどの、芸術品を求めるのではないけれど・・・
お寺や神社とは違う・・・安心安全で、ずっと暮らしを守り続けられる住まい造りがあります・・・。
北から南まで・・・地域差の規則はあっても、全国共通の基準法で作られる住まいに違和感はあって・・・
100年・・・200年と積み重ねて来た伝統文化を、文化財としてしか残せない・・・
積み重ねて来たモノを・・・お飾りにする暮らし向き無いなってしまうのは・・・
どこかで、見解の相違が生まれてしまったのかも知れません。




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いなくなる

2021年09月14日 | 古民家
 耳を澄ましてはいないけど・・・
どこかで人の声が響いて・・・どこか遠くで列車が鳴り・・・
ピリピリと、風の舞う音がする・・・
世界が無音なんて、この世の中には無くて・・・いつもどこかで誰かを感じている・・・
それが無くなる怖さを・・・誰も知らない・・・。

消える町がある・・・
人の気配が少なくなる時が舞い降りて・・・お店も、電車もバスも消えて・・・
最後に、人もいなくなる・・・。
世界の終わりがその町にだけ訪れて・・・人の暮らしは見えなくなってしまう・・・。

自然豊かな場所を切り開いて・・・活気ある場所を育てて来たけれど・・・
調和を越えた暮らしが溢れて・・・どこからか追いつけない時期が訪れ、また元の姿に戻ろうとする自然の流れがあるのかもしれない・・・。
思うよりも簡単で・・・単純な暮らしが、なんだか元気で楽しい暮らしなのかも・・・
古民家で見える、少し手間のかかる毎日が・・・飽きる事のない自然で単純な暮らしなのかも知れません。

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対話

2021年09月13日 | 古民家
 窓を通る風の香りが軽く思えた時・・・
聞こえる虫の声も・・・リリリと、語り掛ける言葉に聞こえてくれば・・・
サラサラと、変わらぬ日々が・・・音を頼りに変わって行く・・・。

和菓子屋さんでも・・・畳屋さんでも・・・
大工さんも左官屋さんも・・・
同じ仕事をしているようで・・・同じ道具でこしらえているようでも・・・
水分や・・・合わせる時間・・・加工する寸法まで・・・
その日の調子に合わせて、ほんの少しだけ変化している・・・
鳥も空を飛べば・・・季節によって飛び方も、飛ぶ場所も変えて・・・
カラリと落ちる落ち葉の時期も毎年違って・・・色合いも変わっている・・・

生きている自然を相手に、住まいを造れば・・・
マニュアル通りに組み立てる事は出来ず・・・少しづつ気を使いながら様子を伺いながら語りかけて行く・・・
毎日のお手入れをするのは・・・そんな住まいとの対話で・・・
体の健康を毎日気にするのと同じです・・・。
自然素材の住まいは・・・毎日が感じる事の繰り返しで、毎日忙しいけれど・・・
季節の言葉を感じられる、幸せな住まいだと思います。

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丁寧

2021年09月12日 | 古民家
 武士は食わねど高楊枝・・・
職人の世界にも言えるやせ我慢だけれど・・・その心意気や考え方は・・・
少し高い場所から、俯瞰して見渡せている感覚が大切なんだと思う・・・。

中古住宅がたくさん残り・・・安くは無い建売住宅が次々埋め尽くしてしまう・・・。
丁寧な暮らしが出来ていないと思うのは・・・
丁寧な住まい造りが出来ていないから・・・。
見ていない所・・・完成すると見えなくなる場所・・・
どうしても出来ないと思う所を、あえて声を大きく知ってもらおうと思う仕草・・・
気にかかる所を黙って進める仕事を、恥と思える職人さんがどれだけいるのか・・・
しょうがないと納得してしまう現場が多いのも現実です・・・。

材料も、手間もかかれば・・・自分の生活に影響があって・・・
それでも自分の納得する仕事をするのが、職人さんだと思います・・・。
綺麗ごとを言うように思えますが・・・そんな仕事を見て、支えてくれる方々に助けられ・・・
苦労の連続の中で建てられた住まいに・・・
丁寧な暮らしを続ける方々がいるのも現実です。


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手に入れる

2021年09月11日 | 古民家
 趣味で手に入るほど手軽ではないけれど・・・
一生に一回の大きなお買い物・・・じっくり考えたいけれど・・・
先立つものが無ければ、手に入らない・・・
だからこそ・・・世代を越えて住継がれるお家を残してきました・・・。

人力で切り倒され、川から運ばれた木材・・・
人の手で製材され・・・職人さんの技で、住まいに変わって行く・・・。
人の手が関われば・・・それだけ高価な品物になって・・・
一手間加えれば・・・丈夫さも、見栄えもけた違いに良くなる・・・。
見えない場所に心を集め・・・見える場所はおとなしく鳴りを潜める仕上げで・・・
良い仕上げと、世代を越える手仕事に必要な対価はあって・・・
技の裏側にある、手仕事の中身の部分を知って頂き・・・
解りやすく伝えることが出来たら良いと思う・・・。

環境を変化させ・・・自然の内側も狂う時間が増えて・・・
今までとは変わり・・・暮らしも落ち着かない時間が増えて来たとしても・・・
自然任せの暮らしの中で、育てられて来た経験は・・・多くの知恵を生んで・・・
どうにか暮らしを守って来ました・・・。
手に入れる住まいで・・・どんな暮らしをしたいと思っていますか?

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