暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

がむしゃら

2022年01月26日 | 古民家
 スラリと着こなす背広に・・・あくせく働く時代の元気な日本を映して・・・
サラリと着こなす着物姿に・・・好奇心の塊が、がむしゃらに動く日本を思い出させて・・・
着ている服装の違いだけで、時代は動いて・・・心持も変化する・・・
季節も文化も動く時は・・・人はなんだか説明出来ない力に突き動かされてしまうのかも・・・。

いつものちょんまげに首をかしげて・・・ザンギリ頭に違和感を覚えて・・・
暮らしが変われば、当時の流行りもキラキラした時代に追い付かず・・・
かたくなに姿を変えない人もいれば・・・理想も無く時代に流される人もいる・・・

気候風土に合わせ、季節を眺める衣服や食事・・・先人から受け継いだ文化を生かせる住まい方は・・・
建物だけで無く・・・四季に合わせた仕草や所作が残されて・・・
時代が変化しても・・・少しづつ変わる環境に合わせながら、粋な暮らし方を映している・・・。
感謝する心はあっても・・・生きとし生けるモノすべてに感謝をする、古い心持は少なく・・・
廻りに流されることばかりが、ずいぶんと目立っているのは・・・
がむしゃらに進む強さと怖さを、教えられて来ていないからかも知れない。








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進化

2022年01月25日 | 古民家
 見上げれば・・・ウサウサと茂る若草が、どうにも届かなくて困っていいると・・・
呆れるほどの時間を紡いで、キリンは首を伸ばし・・・
甘い香りの硬い塊を見ているサルは・・・高い場所から落としてみたり・・・
石を使ってみたりと・・・・
有り余る時間を重ねて・・・お腹を満たしたようです・・・。

進化は、想像も出来ない時間の中で変化する不思議を教えてくれますが・・・
人が・・・時代の流れの中で進化して来ても、行ったり来たりの繰り返しの中で・・・
小さな過ちを続けて・・・古い考え方を手探りで取り戻そうとしながらも・・・
大きな流れの中では・・・不細工に上手く泳げていないのかも・・・

住まい造りが進化して・・・温もりの住まいに、風変わりな姿カタチで・・・
真新しいが広がり続けるけれど・・・
時代に取り残された場所は・・・重なるほどに増えて行きます・・・。
どこの誰がお住まいなのか、知る術もないままに・・・大きなお屋敷が消えて・・・
ニョロリと積み木が並べられるのは・・・進化なのか退化なのか解らなくなってしまうと・・・
自然の営みに流される・・・あてにもならない時間の暮らし方が幸せなのかも知れない。







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宿る

2022年01月24日 | 古民家
 言葉に魂が宿るように・・・文字にも魂が宿り、リアルなやり取りには人を動かす力があるみたいで・・・
人の手が造り出す、すべてに心が宿るとしたら・・・関わる人の分だけその想いも強く・・・
その過程にいろんな問題が隠れていても・・・世界に広がり残された心には・・・
いつの時代も記憶され・・・消える事の無い宝物になっているような気がします・・・。

各地に広がる遺産は、あきれるほどの手ほどきを受けて・・・次の世代に残す歴史になっています・・・。
誰もが価値を認める力もあれば・・・見向きもされない静かな力もあって・・・
その中に古民家の住いも残されて来ましたが・・・小さな暮らしには、残され引き継がれる余裕は無くて・・・
世代が変われば失われる暮らし向きは・・・この先もっと増えて行くのだと思います・・・。

名前も知らない・・・どこで修行をしたのか解らない職人が・・・
出稼ぎのように各地で腕を振るう時代もあり・・・名を遺す有名な棟梁もいれば・・・
左官の腕で、作品を残す左官棟梁もいて・・・
無骨で不器用に腕を磨いた職人を支えた職人達もいて・・・
良質の木や土や石を探し、加工する下職にも・・・こだわりのある、気付かれることの少ない手仕事が残って来ました・・・。
そんな関りや、魂の宿る手仕事を感じられる住い造りが・・・次の世代に残せる事で・・・
多くの人の心に宿る力は・・・もっと大きくなって繋がれて行くような気がします。






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不便な

2022年01月23日 | 古民家
 庭先で、ズクズクこねくり回す土を見ていると・・・腰をかがめて田んぼに映る姿と・・・
無造作に転がる、あぜ道のランドセルの先に・・・腕まくり姿を田んぼに移す子供達と・・・
荒壁の土造りに足踏みする姿とが・・・なんだか重なりあって・・・
何度も繰り返し使い続けられる土との対話が・・・生活に、遊びや仕事の中みんなで交わされているような気がします・・・。

山のように積まれ廃棄される毎日に・・・人の暮らしの豊かさを感じて・・・
いくつも生まれる建物にも・・・廃棄される山が取り残されて・・・
木材に竹・・・土で造られて来た住まいには、役立たずになるモノも少なく・・・
どれだけ無駄なく・・・不足なく手当出来るかを考えて、大切な資源を残して・・・
次の世代にも残せる暮らしを造って来たんだと思います・・・。

伐採されてから強度が増す木材・・・カチリと固まった土も、水に浸かれば、またネチリとした土に戻り・・・
石はそこそこ元気で、竹もそれなりに使い廻せる素材です・・・。
自然と対話しながらの住まい造り・・・
不便な時間も楽しめる・・・そんな心の余裕が生まれる暮らし方と住まい造りを、知ってほしいと思います。


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2022年01月22日 | 古民家
 小さな駅舎の狭いホームで・・・別れの手を振る姿はドラマみたいに・・・
声を掛ければ、都会暮らしに不慣れな人ばかりの街で・・・
仕事を頼りに電車に乗った時代とは違い・・・それぞれの上京が、今でも繰り返されています・・・。

地産地消の暮らしが崩れて・・・地域の元気がなくなると、仕事を外に求めて・・・
家族があちらこちらへと動きまわり・・・住み継がれて来た住まいには、空っぽの部屋がいくつも生まれて行く・・・
教科書やポスター・・・小さな頃に集めたガラクタに、聞いていたレコードやカセットテープ・・・
いくつもの跡や影は浮かび上がっても、この先を過ごす主は戻ること無く・・・
新しい時間も流れる様子は見えてこない・・・

その場所に何があったのか・・・前の通りを何気なく歩いている内は思い出せたのに・・・
無くなって・・・新しいビルでも建つようだと、その影は思い出せもせず・・・
数年もすると・・・その時間が日常になってしまう・・・。
そんな夢を見ないように・・・地域を囲む元気な人も会社も家族も・・・
暮らして来た田舎が素敵なんだと言える住まい造りが、必要なんだと思います。




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