暗闇検校の埼玉県の城館跡

このブログは、主に、私が1980年代に探訪した中近世城館跡について、当時の写真を交えながらお話しするブログです。

東方城①(深谷市)

2020-02-25 01:29:26 | 城館跡探訪
今回は、深谷市の東方城について書きたいと思います。

複数回に分けて書きます。調査日は2020.01.20です。

東方城は熊谷市の別府地域、利根川氾濫原の段丘上にあります。

東から西にかけて奈良氏館、玉井氏館、別府氏館、西別府城、幡羅官衙遺跡、そしてこの東方城と隣接しており、

歴史的に極めて重要な地域だったことが推測できます。

別府の段丘直下には別府沼という老朽河川がありますが、この河川は実は荒川水系に属します。

この別府沼上流には古代の祭祀遺跡もあり、古代ー中世史の重要地点です。

幡羅官衙遺跡に接する形で全久院があります。全久院には、戸田松平家の祖、東方城主の松平康長の墓があります。

もっとも、松平康長の墓所は現在長野県松本市にあり、以前は全久院にも、松平康長の墓という案合札があったのですが、

現在は、撤去されたらしく見当たりません。

しかし、松平康長には縁のある寺院ということなので、今回の調査はここから始めたいと思います。

全久院山門です。全久院は広大な畑のど真ん中にあります。結構広くてきれいなお寺です。











本堂脇に見える大木カヤは天然記念物です。





このカヤの樹の後方、本堂脇に松平康長の墓があります。





せっかくなのですから、康長公の墓として改めて案内をすればよいと思うのですが、

長野の方との間で大人の事情があるのではないかと思いました。

ここには、良い板碑があります。善光寺式阿弥陀三尊像板碑です。

この板碑については私も拓本を持っていませんが、良い板碑だなと思いました。





それではここから西にある東方城に向かおうと思います。

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1 コメント

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Unknown (samanthahonami)
2020-03-02 20:16:10
全久院には、カヤの大木があるのですね。
いつか、訪れたいと思います。
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