花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

筑波山自然研究路を歩く

2011年09月17日 | 登山

筑波山梅林に咲く萩の花

9月15日、筑波山の梅林駐車場 (現在修復工事中なので、右の土手の上の
空き地 )に車を止めて、梅林の中を登って、大駐車場に抜け、ケーブルカーで
御幸ヶ原に上がった。

萩の花で扱蜜するツマグロヒョウモン・タテハチョウ科?たぶん 自信なし
この蝶は、本来南方系と言われているが、温暖化のせいか筑波山でも
よく見られるようになった。


梅林から大駐車場に抜ける遊歩道でヒラヒラ飛んでいた蝶
岩に止まったので写真に撮った。頭が赤くて白い筋模様がある
どうやらホタルガ・(マダラガ科)らしい 手持ちで撮ったらボケた


ツクバトリカブト・キンポウゲ科 ヤマトリカブトの亜種
登山道の脇にあったツクバトリカブトは、踏みつけで数が減った

御幸ヶ原に出ると、強い光が差し、残暑の厳しさが身にしみる
華やかな山ガールのグループが賑やかに登っていく。
今年も無数のトンボが舞い、見下ろす真壁の稲田が黄色に染まっている
遙かに加波山に連なる峰の上で、風力発電の羽根が緩やかに回っていた。


ジャコウソウ・シソ科
花の盛りは過ぎて、ジャコウソウの花がいくつも散っていた。
茎や葉を揺すると、芳香がすると言うが、私はどうも良く判らない

男体山の周りを一周する自然研究路は、場所に寄って植生が異なるので
植物観察には楽しい場所なのだが、近年猪豚と言われる繁殖力の強い
猪が増えて、遊歩道の脇は、見るも無惨に荒らされている。
日光は鹿で、筑波山は猪で野草の激減が続いている。

噂によると、猟のためにイノブタをわざと放したとも言われている。
野草のみならず、麓の田の稲や畑の野菜にも被害が及び、棚田の周りは
電気柵を回したりして大変な労力を費やしている。

キバナアキギリ・シソ科
以前は腐るほど有ったのに、猪の掘り返しで数は少なくなった


上唇に沿って花柱(雌しべ)が突き出し、先端が二つに分かれている
雄しべは4本有って、上唇内の2本は花粉を出し、下唇の基部にある
2本の雄しべは花粉を出さないという。


オクモミジハグマと花アブ(たぶん)


ツクバネの実
これくらいの大きさになると、突く羽根に見えるよね。


ツルニンジン・キキョウ科ツルニンジン属
もうほとんどが散っていて、萼だけが残っているものが多い
ようやく一輪、残り花を見つけた。


失礼して中をのぞくと、アッリャ蟻さんがかぶりついている。


レイジンソウ・キンポウゲ科トリカブト属
以前、筑波山の観察会で「アズマレイジンソウ」と教わった記憶が有るが
確信が無いので母種のレイジンソウで紹介する。
これもイノブタの掘り返しと、生育地の崩落などで数は少ない。


オオナルコユリの実


蝶さんが2頭、子孫を残すため奮闘中だったが、飛ぶと1頭が
ぶら下がったまま飛ぶ
何しろ逆向きにつながっているので、2頭で同じ方向に飛べないのだ
驚かしてゴメン
でもぶら下がっていたのはどっちかな