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五味池破風高原の下の駐車場からの展望・見えているのは
高妻山と右の地蔵山らしい、北信五岳の飯縄山は雲に隠れている
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対応する展望図
臨時駐車場の受付で、任意の協力金を払うと、竜胆やツツジと
紅葉の絵はがき5枚が入ったセットと、園内の案内図のパンフが
もらえた。
そこから少し上の臨時駐車場に車を止めて、エゾリンドウの群生地
を尋ねると、もう少し上に上がると湿原があり、その付近が群生地
だと言う。
振り返ると、高妻山の左に、雲海と霧に包まれて、北アルプスの
峰峰がずらりと立ち並んでいた。
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中央が五竜岳で、右に唐松岳、白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳だと思う
左は鹿島槍ヶ岳の二つの峰、さらにその左は立山か
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林道状の道を登って行くと、エゾリンドウの群生地に着いた
ロープの張られた湿原状の原に、無数のエゾリンドウが
咲き乱れている。
後で聞いた話だが、今年は異常な暑さが続き、花の生育が
悪く、痛んでいる物が多かったので、専門家に調査を依頼
して、丁度この日に調査に来ていたらしい。
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五味池破風高原は、元々乳山牧場という牧場で、牛を放牧
していたらしいが、数年前から牛を放牧する農家が無くなり
牧場は閉鎖になったという。
牧草地は、笹が生い茂る原っぱになり、牧草地を横切る登山道
は、かすかな踏み跡になり、案内板も風化していた。
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わずかな踏み跡をたどり、笹原の道を歩くと、そこにも
エゾリンドウがそこかしこに群落を作っている。
もう終盤のヤマハハコも白い花穂を寄せ合って揺れていた
所々に、シラタマノキの白い実が草陰に隠れていた。
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嘗ての牧草地に咲くエゾリンドウ
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北アルプスを遠望しながら、花巡りができる高原からは
牛の姿は消えたが、長野県で最大規模と言われるツツジと
秋のエゾリンドウは、地元の人たちの手入れで守られている
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右に見えるのが臨時駐車場、下の白いテントが受け付け
笹原や枯れ草の中に、エゾリンドウやヤマハハコの花が咲く
もっと早くこれれば、破風岳にも登れたかもしれないが
明日も仕事があるという花友の為に、早めに帰ることにした。
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下る林道の道ばたに咲いていたウメバチソウ
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同じ場所で、ジャノメチョウが石にとまっていた。
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これは下の駐車場に有るトイレ、その前が駐車場になっている
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帰りに、林道の途中に有る「穴水」という名水に寄った
林道から200メートルほど山に入った場所にある。
巨大な岩盤が切り立っている。
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巨大な岩盤からわき出した水は、コケを伝って流れ落ちている
持参したペットボトルに汲んで、飲んでみると冷たく冷えた
癖のないおいしい水だった。
雨宿りのできそうな、大きな洞穴があり、その中からもしたたる
水の音がした。
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穴水の案内板
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岩盤を見上げると、垂直に切り立った岩の上に、緑の木々が
清々しい
帰りに手打ちそばの高井野により、戸隠ソバに舌鼓をうち、湯っ蔵んどで疲れを癒した。
だが、やはり連休の渋滞につかまり、つくばに帰り着いたのは
夜の10時過ぎだった。
おしまい。
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おまけで往路の林道で見かけた猿の写真
かなりの集団だった。逆光でぼけたが
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今回私たちが歩いた五味池破風高原の軌跡図
「 この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)
数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)
数値地図50mメッシュ(標高) 及び数値地図10mメッシュ(火山標高) を使用した。
(承認番号 平22業使、第446号) 」