徳島県の剣山に咲くリンドウの花・9月25日撮影
剣山・リフトの山頂駅・西島の付近1750メートルで撮影
リフトの下は、リンドウの花が群生して見事だった。
駅員に聞いたら、総て自生だと言うことだった。
娘夫婦と孫と私たち夫婦の5人で、岡山から瀬戸大橋を超えて
徳島県の剣山にドライブに行った。
本当は、剣山の山頂まで登りたかったが、私以外は山登りが
できないし、孫娘の体調が悪かったので、山頂は断念した。
剣山は、四国で2番目の高峰で、標高1955メートルである。
1番はもちろん石鎚山の1982メールである。
ちなみに3番目は、剣山の峰続きの次郎笈で1929メートル
剣山は、作家・宮尾登美子が、この山に咲く「キレンゲショウマ」
を題材として、新聞に連載した小説「天涯の花」で、花の山として
知れ渡った。
しかし、ご多分に漏れず、キレンゲショウマも、鹿の食害で
激減しているという。
いつか、7月下旬からお盆にかけて咲くというキレンゲショウマ
を見に、剣山に登ってみたいものだ。
尚、キレンゲショウマを最初に発見した山は石鎚山で、牧野
富太郎博士の弟子、吉永虎馬氏だという。
剣山の山名は、平家の落人伝説から安徳天皇の神剣を隠した
山ということから名付けられたという。
屋島の戦いで敗れた「平国盛」が、幼い安徳天皇を守り
この地に落ち延びてきたと言われる。
その際、安徳天皇は、屋島の海に身を投じたと言う嘘を流し
源氏の目をくらましたとも。
或いは、誰かが身代わりになったのか。
しかし、その安徳天皇も病に没したと伝えられている。
ただ平国盛の直系の子孫が「阿佐家」として残っていると
言われている。
剣山の麓は、それほどの秘境である。
参考文献 集英社ふるさと百名山No40、石鎚山・剣山
新潮文庫 日本百名山 深田久弥
文春文庫 花の百名山 田中澄江