0-0のままむかえた後半84分、宮間の左コーナーキック
ゴール前右に途中交代の高瀬が入った。
思わず「高瀬ー」と怒鳴った。
次の瞬間、狙いすました宮間のボールに高瀬が飛び込んだ。
背の高いアメリカに対して、空中戦で勝負したなでしこの
鮮やかな決勝弾だった。
空中戦に絶対の強みを持っていたアメリカにしてみれば
屈辱の思いだったろう。
それにしても不思議だったのは、この一戦にかけていたはずの
沢選手が体調不良を理由に欠場した事だ。
前日のインタビューで「アメリカが本気になると凄いですから
怖いですね。本当に凄いですよ、ビビリますね」と言っていた
沢選手である。
にわかに体調不良と言われても信じがたい。
うがった見方をすれば、あの発言を弱気ととられて出場を
させられなかったのではと思えてしまう。
まあ佐々木監督がそんな事をする人とは思えないが。
決勝戦はドイツとの対戦になるかもしれないが、その時に
沢選手の勇姿が有る事を祈っている。
試合後のインタビューで米監督のスンダーゲさんが「日本は
お手本」と言ったのはお世辞としても嬉しいね。
沢選手ぬきのなでしこで結果を出せたのは大きいね
一戦目、二戦目のあの連携のまずさを思うと、アメリカに
勝てるとはとても思えなかったから