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峰の茶屋から牛ヶ首に向かうコースは、茶臼岳西面の1740m前後の
中腹を、多少のアップダウンを繰り返して進む、ほぼ平坦な
道と言って良い。
この時期、この道を彩るのは、ウラジロタデやシラネニンジンの
白い花達である。
すぐに岩石の崩れた窪地の板橋を渡る
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橋の脇には、硫黄で黄色になった噴出口から今でも
ガスが流れている。
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上流側は結構深い谷になっていて、いくつか巨岩が
転がっている。
さらにその上部でもガスが勢いよく吹き出している。
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立ちこめる硫黄の匂いが風に乗ってきた。
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さらにその先の谷にも、小さい橋が架かっていて
渡りきった先で、山頂を見上げると
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/b1/77510646fa2d7aa41d13197175e1c7e3.jpg)
ウラジロタデとおぼしき花が、今にも崩れそうな斜面に
必死に花を咲かせていた。
いかにもパイオニア植物と言われる面目躍如たる活躍だ。
そうして彼らは後に続く植物の下地を作っている。
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ウラジロタデ(裏白蓼)・タデ科タデ属基準標本はサハリン
別名ウラジロイタドリ、葉の裏面に綿毛を密生するため
葉の裏が白く見えるのが名前の由来。雌雄異株の植物
この変種で葉裏の毛が少ないため、葉裏が緑に見えるのを
「オンタデ」と呼ぶ。
オンタデの基準標本は富士山である。
タデと言えば「蓼食う虫も好きずき」と言うことわざも有るので
さぞかし苦い味がするので有ろう。
とは言っても試しに食ってみる気にはならないが。
ことわざの意味は「苦い蓼の様な草でも、好んで食べる虫がいる
まして人間の好みは、人さまざまである。」という意味で
人の好みの多様性を言っている。
(但し、この場合の蓼は「ヤナギタデ」の事だそうである)
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ホツツジ(穂躑躅)・ツツジ科ホツツジ属 別名マツノキハダ
花が穂状に咲くのが名前の由来、ツツジの仲間とは思えない
花の形をしている。3裂した花冠は反り返り、雌しべはまっすぐ
外に突き出している。葉は互生で枝先に集まってつく。
葉の葉脈上に細かい毛が生える。
樹皮に縦の割れ目が出来るので「マツノキハダ」の別名がある
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花の終わったマルバシモツケ