やっと観ました。ウォン・カーウァイ監督の作品。
キムタクが登場するというので話題になった映画ですが、
それゆえに観なかった作品だと思う。
「花様年華」の続編ではないと監督は言うものの。
これはやはり、「花様年華」を観てからの方が判りやすいと思う。
主人公(トニー・レオン)は
「花様年華」のなかでも新聞社に勤めていて、映画の中でシンガポールへ行った。
そのシンガポールで、やはり新聞のコラムを書いて生計を立てている。
が儲からないので再び香港に戻り官能小説に転向。
それが売れ出し、遊びも覚える。
気ままで自由な暮らし。でも心の中では「花様年華」
の時の恋、プラトニックで終わったマギー・チャンへの忘れがたい恋。
そのため、自分の滞在するホテルでの悲恋(日本人ビジネスマン・キムタクと
ホテルの娘)に触発されて自伝的な近未来小説「2046」を書き始める。
その現実と小説の世界が入り混じり、判り難くしているようです。
だれもハッピーエンドにはならない、
過去に囚われた人々の寂しさの残る映画でした。
YouTubeでこんな映像を見つけた。
"In The Mood For Love" Alternate Ending
映像を貼れなかった。
これは「花様年華」の別のエンディングなのでしょうか?
ウォン・カーウァイ監督は撮影期間も長く、たくさんのフィルムを使う事で有名。
こんなシーンも撮っていたんですね。
映像と音楽が定評の監督、今回も女優さんが豪勢。キレイです。
照明の使い方が面白いです。顔のすぐ近くに照明器具が置かれて光と影と
その光を通した髪などが美しい。
あと壁の汚れがあえて、背景として使われているんです。
幻想的で長~い映画です。