トトロが先月から、いまだ帰ってこない。きっとあのせいだわ。
なんとなく感じてはいた。
先月に、立て続けに、二匹の野良猫を保護した。一匹目は3女が友人と一緒に居る時に連れてきた。勇んで、里親探しをして、運よく行先が内定していた時、3女に電話が入ったのだ。学校からの友人で、どうやら、子猫を拾ったから、預かってほしい、とのことだ。
3女は、私に了解を得る出無し、喜んでその二匹目の子猫を引き取りに行った。
結局、保護猫がいる状態が1か月以上たつ。
トトロは子猫が来ても、穏やかにいじめることなく、様子を見ていて、ありがたかった。
だが、子猫と一緒にわたしが寝始めたら、どんどん遠慮して、子猫と距離を置くようになっていた。
そして、突然トトロはいなくなった。
うちはトトロだけでなく、夏に死にかけた、枝豆の投薬治療をしている猫。枝豆の治療費はこの夏で15万円以上は軽くかかっている。3女は働いて返すからいいだろう？というが、そういう問題ではない。そして、14歳の黒猫クウ。トトロも一匹目の猫がきたとき、猫風邪がうつって病院にかかっていた。
私は数えてみたら今回の猫で10匹目の保護のようだ。何回かやっているからと言って、わたしはこれを趣味としてはいないのだ。やむを得ずかかわったからには、保護してその子の幸せのために里親を探しているだけのこと。
夫が後で教えてくれたのだ。
今いる子猫が、我が家に来た当初、
「ここじゃない、ここじゃない」
訴えるんだとか。
この子が本当に行く予定だった里親は、うちの娘でもなく、私でもない、一番先に拾ってくれた子だったのだという。
あの時の電話で、娘が、猫を拾った友人に、伝えるべきことは
「申し訳ないけど、今、私の家で、保護猫の子猫もいるし、他に体調の悪い猫を含めた3匹の猫がいる。
いまはこの猫たちの面倒をちゃんと、みてあげないといけないから、引き取れないです」
と、いうのが正解だったのだ。
この時ちゃんと3女が断っていたら、今いる子猫は必然的に、強引に、拾った友人が飼うはずだったのだと思う。
後でこの友人が母親に、子猫を世話したい、と申し出たらしい。そして、お母さんは「駄目です」というからあきらめているらしい。
3女の軽はずみな親切が、猫たちの運命を変えてしまったのだ。
だが、一つだけ良いことがあった。今いる子猫はおなかが内出血していて、腹部ヘルニアだったので、痛くて動くのが静かな子だった。それを夫がお腹に指をあてて、痛みを取ってあげながら、なおれ、なおれ、と数回、手当て、をしてくれた。
そしたらね、今とっても元気なの❣ 腹部ヘルニアが治ったのよ❣
お腹が治ったから、凄い俊敏に遊んでいるよ。ある意味、運の強い子なのかもしれないね。
俊敏だし、そして利口な子。その訳なのか、この子は、厳しいしつけを知るために生まれてきているそうだ、とも夫がいう。
この子の里親も探さねばならないが、
トトロも探さねば。そんなとき、M子さんのことが頭に浮かんできちゃいました。そういえばうさぎちゃんともお話していたわ・・・。と
ノナの家ブログのM子さん ありがとうございます
なのでM子さんに、トトロに帰ってくるように、訴えてほしいと、mailをね、図々しいけど、申し訳ないけど、みてくれるかしら、とおもいつつメールしました。
そしたらね、電話をね、M子さんがわざわざくださりましたのよ。本当に感動してしまうんですけどっ♡
M子さん「トトロに話しかけたけど、拒否されました」
私「えー！！！」
M子さん「トトロに家に帰るように言ったのですが、嫌だ、といわれました」私「やっぱりかー！」
M子さん「なので、なんでなのかきいたんですが」
トトロ「いいたくありません！」
M子さん「いいたくないといって、拒否されたの。一応つたえておこうかと思ってね。お困りだろうからと思って電話しました」
M子さん、ありがとうございます。トトロが怒っているのは当然なのです。
10月半ば。岩手県。今日はコタツを出してる。トトロ、謝るからさ、悪かったけどさ、ずっとトトロはうちの子だよ。トトロ、お母さんの子だよ！絶対にお母さんの子なんだよ、トトロ。ごめんなさい。めんどうかけてもうしわけなかったけれど、心配だからさ、トトロ、帰ってきておくれよ、トトロ、みんな大好きだんだぞ。枝豆にも叱られながら耐えてくれてありがとうよ。子猫にも遠慮してくれて感謝してる。私の子だよトトロ。うちがお前の家だよ
