定年後、京都で始めた第二の人生――小さな事起こしのすすめ | |
クリエーター情報なし | |
岩波書店 |
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(「その2」から続く )
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寺谷さんの著書、「定年後、京都で始めた第二の人生」の
「第一章 そうだ、京都に住もう」を読むと、
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長年、その「地域づくり」に邁進してきた愛着のある
郷里(島根県智頭町)を離れられたのは、
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ガンを経験したことからくる健康面・医療環境面の不安と、
ご自分が先だった場合、残された奥さんが、
冬は膝上まで雪の積もる町で一人暮らすのはとても無理だ、
と判断されたからだ、という。
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子供の世代が同居、ないしは、近くに住んでいるならともかく、
そうでない場合、
雪深い山村に老人夫婦だけで住むのは確かに難しいだろう。
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ただ、こうした事情の場合、普通、
慣れ親しんだ土地の最寄りの中核都市(たとえば、県庁所在地)や、
子供の住む都会、親類縁者のいる町などが
移住先になることが多いのではないだろうか ?
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しかし、寺谷さんご夫婦が選んだ移住先は、
なんと、全く「縁もゆかりもない」という京都だった。
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( 「その4」に続く )
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