6月26日~28日にかけて、金沢旅行に行ってきました。
実は私、20年くらい前に2年ほど、金沢近郊の某町に住んでいたことがあるのですが、金沢をじっくりと歩いたのはそのとき以来です(仕事の途中で「通過」したことはありますが)。
あいにくの雨でしたが、ただでさえ「弁当忘れても傘忘れるな」と言われる金沢。しかも梅雨。仕方ないでしょう。
それにしても、20年前とは随分と変わりましたね。
■金沢駅
【兼六園口】
新幹線開通でオシャレに変わりましたね~。百万石の表玄関にふさわしい。私が住んでいたころは、あまりパッとしない駅だったのに…。
■妙立寺(忍者寺)
【山門】
日蓮宗のお寺で、加賀藩3代の前田利常がこの地に移転建立しました。
隠し階段、落とし穴、隠れ部屋、金沢城まで続く抜け穴があるといわれている井戸…。そんなところから「忍者寺」と呼ばれています。でも、忍者とはまったく関係なし。これだけの「カラクリ」を施した理由は、この寺がいざというときの戦闘指令所の役割を担うことになっていたから、と言われています。いざというときとは…もちろん幕府との関係が決裂した場合のことです。
【本堂】
本堂の屋根上に突き出た部分は物見台だったそうです。幸いにも加賀藩と幕府の間に戦争は起きず、このお寺が指揮所になることはありませんでした。
以前住んでいた時にはついに行くことがなかったので、今回初めての参拝です。見学には事前に予約が必要です。ガイドさんが同時刻に予約した見学者を引き連れて案内してくれます。もちろんいろんなカラクリを見せてくれます。見学者からは、おお~!という声が何度もあがっていました。思わず私も。
■寺町界隈
【寺町界隈1】
金沢駅からバスで10分~15分程度で寺院が密集する寺町に着きます。さきほどの忍者寺もこの一画。
前田氏はここに寺院を集めて、ある意味砦的な地区にしようとしたのでしょう。
【寺町界隈2】
個々のお寺にはそれぞれ由緒があるようですが、そこまで調べてこなかったのが残念。松尾芭蕉ゆかりのお寺とか、思い入れがある人にはたまらないことと思います。
■にし茶屋街
【にし茶屋街界隈】
昔の花街です。寺町から歩いてすぐのところです。平日、しかも雨模様とあって観光客はほとんど見かけず、ひっそりと静まり返っていました。それがまたいい感じだったのです。
ここで西茶屋資料館に寄りました。この資料館では、金沢出身の明治の小説家・島田清次郎に関する資料を展示しています。
島田清次郎って誰?
弱冠20歳そこそこでベストセラー作家になったものの、その後は紆余曲折あり、最後は心を病んだとして病院に収監、30代で亡くなったのだとか。まったく知りませんでしたが、ちょっと興味があるなぁ…。この人の本、今でも出版されているのだろうか?
ちなみにこの資料館のある場所は、清次郎の祖父が経営していた妓楼のあった場所なんだそうです。
そんなところで、1日前は終了です。
あと2日、まだまだ旅行は続きます。