八王子車人形が国重要無形民俗文化財に指定されたことを記念する展示が、八王子博物館で開催されています。
前回も紹介しましたが、車人形はろくろ車に乗った人形遣いが、ひとりで一体の人形を遣う人形芝居。幕末に考案され八王子には明治以降に伝わりました。
八王子車人形は、西川古柳座によって代々受け継がれ、現在は5代目。博物館配布のリーフレットによると、座員は12名だそうです。
前回記事はこちら↓
【note】祝!八王子車人形が国重要無形民俗文化財に指定されたこと
八王子に伝わる「八王子車人形」が国の重要無形民俗文化財に指定されました。八王子博物館では2月11日~3月31日まで記念展示がおこなわれるとの...
まず入り口で出迎えるのは洋装の人形。伝統的な人形芝居というと武者とか和装姿を思い描く方も多いと思います。私も洋装の人形にはちょっとびっくりしました。
でも、これはこれでいいですね。鹿鳴館時代の女性を彷彿とさせます。
こちらは前回来たときに展示されていた(常設展の?)人形と入れ替わっていました。甲冑が細やかでしかも色鮮やか。じっくりと見入ってしまいました。
明治時代のろくろ車。ひっくり返され底面の車輪が見えるようになっています。人形遣いはこれに乗って(座って)、自由自在に人形を操るのですね。
「前に二輪、後ろに一輪の木製の車輪が付けられています。後輪に体重をかけると自由に方向転換ができます」(八王子博物館のリーフレットより)
本来なら車人形の体験もできるようですが、やはりコロナ禍で中止されている模様。ちょっと残念。
ちなみに私、前回、今回と八王子車人形の記事をUPしながら、まだ公演を見たことがありません。3月4日に公演があるようですが、平日なので断念。きちんと実演を見たら、もう少し伝わりやすい記事を書けるかな?…と思うのでした。
八王子博物館での記念展示の開催は3月31日までで、展示内容の入れ替えもあるようです。入れ替え後もまた見に行こうと思います。