<根強い地方議会・議員批判> 住民との関係改善策 「地方議会人」より(同志社大 新川達郎)
『批判の背景には、住民から見たとき長と比べると議会や議員への距離感がありその理解が薄く、
また地方議員を巡る不祥事もあって、(メディアの取り上げ方もあると思うが:自分)そのことが住民による
議会批判に結びついているとも言われている』
被害妄想とも言えるかもしれないが、人が集まるところへ行けばチェックされているようで緊張して手足が同時に動く((笑)
それだけ態度等にも気を配らなければならないのだが、意識せず普段着の気分でふるまったりすると「なんだあいつ」
となるようなこともあるのだろうと思う。
「すれ違ってもにこりともしない」 「態度がでかく頭もさげない。車ですれ違っても片っ端から頭下げろ。」
「もっとにこやかにしろ。何々候補とは全然ちがう」 「飯場にも顔を出せ」
前回選挙での有権者からのあるご批判です。
自分には自覚がないので、いつどこでのことを言っているのかわかりませんが、そのようなイメージで見られているのでしょう。
こういうことからも批判的に見られているのだろうという実体験による反省です。
ある人に言ったことがあります。
「おまえはいいよなあ。普通にしていても笑ってるようなツラで。」
「俺は普通にしていると怒っているようなツラなんで、笑い顔になるようにしてようやく普通のツラだ。」
(そんな問題かどうかわかりません。自分なりにそう考えています。
先生の言う批判のレベルとはチョットちがいすぎましたが(笑 )
つづきます。
『批判に対し、議会改革への動きもそれぞれの議会で進んでいる。
議会の公開性や住民とのコミュニケーションの拡充など議会改革が進み始めている。
多様な情報提供や双方向のコミュニケーション手法が工夫されるようになっている。
さらにこれらに加えて住民意見を積極的にかつ幅広く聞こうとする方法も工夫され始めている。』
『全国の町村議会において議会報告会や住民との意見交換会を開催している町村議会は、
346議会 全体の37.3% 市議会では394議会 全体の48.5%である。』
人口規模の小さい議会ほど割合が高く、10万人未満の都市だけでは50%以上だといいます。
我が普代もたった3回とはいえこの%のはしくれになんとかに引っかかっていることは、喜ばしい限りです。
しかし、それ以上の変化へ進む気運はなんとも怪しい。
後退への空気もある状況です。➡(ある協議)
『住民の政治参画の機会は確実に増えてきている。
選挙運動のみならず日常的な議会への住民参加が進むことが必要であるし、
実践的には議会報告会や住民懇談会、住民との意見交換会などを重ねることである。』
といった論調は、やはりどの講演、提言でも聞かれます。
またそれがなければ、我々議会は住民の前へこのツラを出すことはめったにありません。
ツラを出さないから見えない、見えないから非難されるというのが議会のこれまでの循環ではなかったのでしょうか。
『議会と議員が成立するのは何より住民代表であるからこそであり、住民との関係を抜きにしては
その存在は語れない。
議会批判はその住民の声であり、それは議員の選挙に直結し、また議会の権威や正当性を
左右する可能性がある。
そのために住民との関係性を改革していかなければならないのである。』
普代の場合、
「議会批判は住民の声ではあるが、議員の選挙と連動するものではない。」というところでしょうか。
普代は批判と選挙とは関係性のないところで直結せずに動いているように見えます。
そういう意味では、普代村議会の権威や正当性は既に崩れているのかも知れません。
そのために「住民との関係性」を改革する必要はないのですが、議会の目的は、
「住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する」
(地方自治法第1条2)
のが役割ですので、その意味では住民との関係性を改革し、多くの意見を吸収できる下地を作らなければなりません。
最後に、
<現地報告>としての特集
鳥取県 大山町(だいせんちょう) 人口17,000人 議員16名
【我が町の議会改革】
○会議録のホームページ公開(本会議のみ) 平成17年5月~
○町民懇談会の実施 平成19年8月~
○ケーブルテレビの定例議会中継 平成19年9月~
○議員研修規定の策定「全議員が順次、中央研修を受講する」 平成22年3月~
○議会報告会➡議員と語る会に発展「住民の皆さんとの意見交換会を中心に」
年2回 平成25年7月~
○議会基本条例住民説明会の開催 平成27年2月 翌3月に制定
○フェイスブックを導入 平成27年8月~
◎町民懇談会 町政への民意の反映を目的に、各常任委員会が各種団体との
意見交換会を行っている。
◎議会報告会 「議員と語る会」として年2回実施。
方法、内容、時期等 試行錯誤しながら実施している。
◎議会広報常任委員会
広報の編集は6人の委員が中心となり、事務局は裏方に徹する。
●読んでみたくなる紙面
●住民目線の読みやすい内容
●議会だよりにしかない情報を載せる
●報告紙ではなく、情報誌に が理念
定例議会の一般質問の通告締め切りと同時に第1回の編集委員会実施。
その後、4回の編集委員会を朝から晩までかんかんがくがくの意見を闘わせ、
全体の構成やレイアウトも並行して取り組む。
議会閉会翌月末には発行する。
以上「地方議会人」5月号より引用
普代においては委員4人で構成していますが、委員は事務局の裏方に徹しています。
今の事務局長なしでは一歩も進みません。(変わったらどうすんだろ)
いろいろ原因はありますが、慣れないこと、議員がそろってまとまった時間を取れないことなど。
委員は手分けして議事の質問等を文章にまとめるのが精いっぱい。それもクレームが出ないようにピリピリとして。
やるところはこんなにやっているんだという思いです。
※議会基本条例 意味
議会のあり方を村民に対して宣言するもので、議会の「最高規範」。(普代では制定していません)
北海道夕張市の破綻で、議会が監視機能を果たせなかったことを受け、襟を正そうと隣町の栗山町議会が2006年に制定した。以来、議会改革の柱として全国各地の議会が制定。執行部とのなれ合いを廃して競い合うといった趣旨で議会の役割を再定義し、公開度を上げて説明責任を果たすなど、活性化のための運営ルールを定めるもの。
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