この人生、なかなか大変だぁ

日々の人生雑感をつれづれに綴り、時に、人生を哲学していきます。

真央の涙は何?

2010-02-26 14:42:19 | 観戦大好き!
表彰式の前に真央がインタビューを受けていた。いつもははきはきと、また、淡々と語る彼女が、涙を流して声をつまらせほとんどインタビューにならなかった。こんな真央は見たことがない。負けてもインタビューでは冷静に話していた。
それほど悔しかったのかと思ったが、そうではなかった。「オリンピックに向けてこれまでいろいろ大変なことがあったと思いますが振り返ってみてどうですか?」と、アナウンサーは過去のスランプに触れようとしたが、真央は「アクセルを二回やれたのは良かったのですが、演技には全然納得していません」と、まだ終わったばかりのスケートの内容に囚われていた。銀メダルが悔しいのではなく、途中トリプルトーループを飛べなかったシーンがあったが、それについてパーフェクトな演技を貫けなかったという悔しさだったのである。足が思うように上がらずスケートの踵が氷にかかったらしい。これがオリンピックの重圧なのだろう。

最後のジャンプ、ダブルアクセルの後、ステップに凄みが出た。鬼気迫るという感じだった。
タラソワに練習中、笑顔を注意され「怒った顔をするには(どうすればいいの!)」と叱られていたが、それが今、怒っている。ミスした自分に怒り自然に出ている。表情もあの真央ではない、怖い顔だ。
今回、タラソワコーチに師事して真央は新境地を開こうとしたと思う。これまでの可愛い、可愛い真央から脱皮しようとしたのではないか。
しかし、最後の演技者だった米国代表の長洲未来が本当に楽しそうに生き生き演技していた。その姿を見て心が洗われるようだった。真央もこれを目指すべきだと思った。
今の真央はスケートが苦痛ではないだろうか。修行僧のように自分を押し殺していないだろうか。もっとスケートを始めた楽しいころを思い出して欲しい。ジャンプひとつに大喜びしていたはずだ。

勝たなくてはならない、金メダルをとらなくてはいけないと自分を追い込まず、取れなかったらそれはそれでいいじゃないか。そんな心境になって再スタートして欲しい。
もっと明るい曲想で、笑顔を振りまくフィギュアを。
その日がくるまで、おめでとうとは言わないぞ。
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2 コメント

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Unknown ()
2010-02-27 07:36:54
前回のトリノで金メダルを取った荒川静香選手が
「今まで青のコスチュームを着ている人が、金メダルを取っていることが多いと聞いて、私も青にしてみました」
と言ってたよ。(メダルをとった後だったと思うけど)
今回のキム・ヨナ選手も青を着てたね!
もちろん、荒川静香選手もキム・ヨナ選手も、ジンクスで済まされないくらい素晴らしい演技だったと思うけど、青の不思議もちょっと気になるところです(笑)
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わが娘へ (加屋凡男)
2010-02-27 13:50:24
そのジンクス聞いた。聞いた。でもカタリナビットが赤の衣装で二連覇してたというのも聞いたよ。
きっと衣装じゃないんだよ。今回キム・ヨナが共同会見で、負けたときの覚悟もできているって言ったのが、この優勝につながったと思っているんだ。
真央は金メダルを取りたいけど、パーフェクトに演じきることを考えていますと言っていた。それも悪くないけど、「オリンピックに来られたことは幸せです。勝ち負けは気にせず楽しんできたいと思います」と言っていたら逆転していたかも?
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