福岡慎一著「新版動的平衡」を読み返していたら、面白い一節に出会った。
「沖縄の中部に野国貝塚と呼ばれる遺跡がある。ここから多数のイノシシの骨が発掘された。調査の結果、この遺跡は少なくとも6000年前まで遡れることが明らかになった。
今でこそ、沖縄はアグーと呼ばれるおいしい豚肉で有名になっているが、古代琉球人はすでに豚の先祖であるイノシシを食べていたのだ。いったい、彼らはイノシシをどのように手に入れたのだろうか。
北海道大学の南川雅男教授は、この骨を分析することにした。イノシシたちが何を食べていたのか、骨から推定できるというのである。
その結果、極めて興味深いことが判明した。イノシシたちの餌は、野生の草や木の皮などではなく、人間が食べていたものと同じだった。つまり古代琉球人たちは、野生のイノシシを狩猟していたのではなく、すでに家畜化していたのである」
以前に読んでいたのにすっかり記憶になかった。
新年のブログ「明けましておめでとうございます」で話題にした「いなむるち」という琉球料理を憶えているだろうか。(猪もどき)という名称の由来から、昔は猪を食べていたのだろうかと疑問を呈したが、やはり猪汁が正統だったのだ。しかも6000年も前から猪を家畜化して食べていたのである。
だから豚肉による汁は「もどき」と言わざるを得なかったのだ。納得した。
もし猪肉が手に入ることがあれば、正統の「いなむるち」を食べてみたいなぁ。
「沖縄の中部に野国貝塚と呼ばれる遺跡がある。ここから多数のイノシシの骨が発掘された。調査の結果、この遺跡は少なくとも6000年前まで遡れることが明らかになった。
今でこそ、沖縄はアグーと呼ばれるおいしい豚肉で有名になっているが、古代琉球人はすでに豚の先祖であるイノシシを食べていたのだ。いったい、彼らはイノシシをどのように手に入れたのだろうか。
北海道大学の南川雅男教授は、この骨を分析することにした。イノシシたちが何を食べていたのか、骨から推定できるというのである。
その結果、極めて興味深いことが判明した。イノシシたちの餌は、野生の草や木の皮などではなく、人間が食べていたものと同じだった。つまり古代琉球人たちは、野生のイノシシを狩猟していたのではなく、すでに家畜化していたのである」
以前に読んでいたのにすっかり記憶になかった。
新年のブログ「明けましておめでとうございます」で話題にした「いなむるち」という琉球料理を憶えているだろうか。(猪もどき)という名称の由来から、昔は猪を食べていたのだろうかと疑問を呈したが、やはり猪汁が正統だったのだ。しかも6000年も前から猪を家畜化して食べていたのである。
だから豚肉による汁は「もどき」と言わざるを得なかったのだ。納得した。
もし猪肉が手に入ることがあれば、正統の「いなむるち」を食べてみたいなぁ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます