この人生、なかなか大変だぁ

日々の人生雑感をつれづれに綴り、時に、人生を哲学していきます。

トランプの人気は謎のまま

2024-11-01 13:47:30 | 意見がありますけど
アメリカ大統領選挙がいよいよ11月5日に行なわれる。いまだに、ハリス氏とトランプ元大統領の世論調査が拮抗しているようである。
何ゆえにトランプが人気なのかまったくわからない。不思議で仕方ない。
NHKBS1(8/22)で放送された<トランプ主義>に答えがあるかと見てみた。

マサチューセッツ州のジェイソン・ブリュースター(21)は大学で英文学を学んでおり、ℤ世代のトランプファンと称されている。
トランプ大統領が誕生した時には、今にも第三次世界大戦が起こるのではないかと怖くて泣いたという。初めからトランプ支持者ではなかったらしい。
なぜトランプ支持者に代わったかというと、北朝鮮にひとり乗り込み、身の危険を顧みず、38度線を乗り越えて金正恩と握手を交わしたことに感動したらしい。アホか。殺されるわけがない。
わたしには単純思考だと思われるけどね。

ふたり目は、ネッド・ラング。レストランやバーなどを経営していて、別に清掃業や産業廃棄物の会社を経営しているようだ。
息子(29)は連邦議会突入事件の先導者の一人、拘束されていて係争中である。
父親は確信的共和党支持だろうが、息子は親父に洗脳されただけじゃないか?

ヴィクトリア・ガスリー(55)はミシガン州に65軒もの賃貸住宅を持ち、マンハッタンの高級マンション(56万円/月)に自宅兼オフィスで住んでいる実業家である。彼女はアメリカのウクライナ支援に反対している。
この二人はトランプと利害が一致している。トランプが任期中に行った法人税減税(35%から21%)の恩恵を受けているのだ。支持する理由ははっきりしている。

テキサス州のロバート・サンエツ(63)は国境警備隊に勤めているメキシコ2世である。自分の出自にもかかわらず、移民を取り締まる立場である。不法移民に悩まされているようだが、特に熱狂的なトランプファンというわけではなさそう。

ニューヨークに住むオードリー・ブッチャー(66)とトーマス・バロウ(67)の夫妻はニューヨークに送り込まれてくる不法移民たちによる治安の悪化を嘆いており、一方ニューヨーク市が、これまでに21万人を受け入れていて、1家族に1万ドル(156万円)のデビッドカードが与えていることに怒っている。(23年度2260億円になるらしい)
さらに、食料品の高騰を嘆いて、移民対策に費やすより物価対策に回せと言いたいようだ。しかし、それはバイデンのせいではないだろうし、トランプが解決できるとも思えない。
しかし、これらの誰も狂信的なトランプ支持者には見えない。

トランプは集会場で、「アメリカを再び偉大な国にする」と訴える。どのようにして、かつてのアメリカ帝国をよみがえらせるのか具体的な策は言わない。念仏のように唱えるだけだ。
中西部の没落した中産階級は夢をもう一度とトランプに期待するというより、すがりついているのではないだろうか。
彼が実業家であり、金儲けの人間だ。落ちこぼれた民衆の味方ではないことに気づいていない。

ある評論家がトランプは難しい言葉を使わないと言っていたことがある。人気のひとつだと言っていた。
そこで浮かんだのが、西部劇のヒーロージョン・ウェインである。乱暴な口をきき、マッチョで頼もしい。インディアンをバッタバッタとやっつける。
ひょっとすると、トランプをジョンウェイン重ね合わせているのではないだろうか?

「中国に関税をかける」とか、「NATOに軍備の負担を求める」とか、「メキシコ国境に壁を造る」とか、勇ましいことを言う。
西部劇のヒーロージョン・ウェインのように、自分たちを助けてくれると夢見ているのではないだろうか。
しかし、勘違いしているこのような人間がアメリカの大多数を占めるとはとても思えないのだ。
まだまだ、謎である。

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