わたしが高校3年生の夏のことである。母が子宮癌の手術をするために義理の叔父を頼って東京医科大学病院に入院した。
子宮癌と言っても今で言えば子宮筋腫であろう。当時は慎重を期して子宮全摘ということになった。姉は大学生、兄は浪人生だったが姉と同じ神楽坂のアパートにいた。
父は日昼仕事でいないし、夜も接待が多かった。それ以外は母の見舞も兼ねてよく出張に出ていた。したがって家にはわたしと祖母のふたりだけだった。
祖母は昼に夜にゴーヤーチャンプルーを作った。
わたしはその頃ゴーヤーは苦手だった。あくの強い春菊も駄目。ピーマンも食べられなかった。
しかし、文句は言えない。
祖母は献立を考えるのが得意じゃなかったのだろう。毎日ゴーヤーチャンプルーが続いた。
祖母のゴーヤーチャンプルーはくし形に切ったゴーヤーと島豆腐。かつお節を入れて塩と醤油で味付けて、最後にかき混ぜた玉子を絡めるというシンプルな伝統家庭料理だった。
ひと夏ゴーヤーチャンプルーを食べさせられたわたしはいつしかゴーヤーチャンプルーが大好きになっていた。今でもゴーヤーの苦みが食欲をそそる。夏バテになって食欲が落ちるときは必ずカミさんにゴーヤーチャンプルーを所望した。
カミさんのゴーヤーチャンプルーは豆腐はいれないが、ニンジンの短冊切りともやしで炒め、シーチキンにかき玉子だった。
わたしも10年以上前から「男子厨房に入り」でゴーヤーチャンプルーを作ることがある。
わたしは苦みたっぷりを狙ってゴーヤーと島豆腐のみ。まろやかになってしまうからむしろ玉子を入れない。塩コショウと麵つゆで味をつけ、最後に醤油をひとかけして香りづけをする。
おすすめはゴーヤーサラダである。カミさんの十八番である。
ゴーヤーのくし切りと人参の短冊切り、それにもやしをレンジでチンする。冷ましてからワカメとシーチキンを乗せ土佐酢をかけるのである。
苦みが苦手な人はゴーヤーを薄くするといい。
口に入れた時のほろ苦さと清涼感がいい。一度お試しあれ。
子宮癌と言っても今で言えば子宮筋腫であろう。当時は慎重を期して子宮全摘ということになった。姉は大学生、兄は浪人生だったが姉と同じ神楽坂のアパートにいた。
父は日昼仕事でいないし、夜も接待が多かった。それ以外は母の見舞も兼ねてよく出張に出ていた。したがって家にはわたしと祖母のふたりだけだった。
祖母は昼に夜にゴーヤーチャンプルーを作った。
わたしはその頃ゴーヤーは苦手だった。あくの強い春菊も駄目。ピーマンも食べられなかった。
しかし、文句は言えない。
祖母は献立を考えるのが得意じゃなかったのだろう。毎日ゴーヤーチャンプルーが続いた。
祖母のゴーヤーチャンプルーはくし形に切ったゴーヤーと島豆腐。かつお節を入れて塩と醤油で味付けて、最後にかき混ぜた玉子を絡めるというシンプルな伝統家庭料理だった。
ひと夏ゴーヤーチャンプルーを食べさせられたわたしはいつしかゴーヤーチャンプルーが大好きになっていた。今でもゴーヤーの苦みが食欲をそそる。夏バテになって食欲が落ちるときは必ずカミさんにゴーヤーチャンプルーを所望した。
カミさんのゴーヤーチャンプルーは豆腐はいれないが、ニンジンの短冊切りともやしで炒め、シーチキンにかき玉子だった。
わたしも10年以上前から「男子厨房に入り」でゴーヤーチャンプルーを作ることがある。
わたしは苦みたっぷりを狙ってゴーヤーと島豆腐のみ。まろやかになってしまうからむしろ玉子を入れない。塩コショウと麵つゆで味をつけ、最後に醤油をひとかけして香りづけをする。
おすすめはゴーヤーサラダである。カミさんの十八番である。
ゴーヤーのくし切りと人参の短冊切り、それにもやしをレンジでチンする。冷ましてからワカメとシーチキンを乗せ土佐酢をかけるのである。
苦みが苦手な人はゴーヤーを薄くするといい。
口に入れた時のほろ苦さと清涼感がいい。一度お試しあれ。
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