最近の買い物・・・メルロ=ポンティ、レイン、yanokami、・・・。 . . . 本文を読む
翼を休める鳳凰の姿した笙が息を吹き込まれて
絢爛たる音の翼を天球に拡げようとする瞬刻を
次元空間から摘出したとすれば、
それは湧き出でる数多の薔薇のようであるに違いない。
「けふはぼくのたましいは疾み
烏さへ正視ができない
あいつはちやうどいまごろから
つめたい青銅の病室で
透明薔薇の火に燃やされる
ほんとうに、けれども妹よ
けふはぼくもあんまりひどいから
やなぎの花もとらな . . . 本文を読む
http://www.youtube.com/watch?v=azBU3wPxPIc
反則だろ。泣いちまいそうになるじゃねえか。
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金曜夕刻、課長から大阪視察随行の代理を命ぜられ、
土曜、急遽大阪へ出張。
もともと今週末大阪へお忍びでふらりと行こうと
考えていたところ、水を得た魚となる。
折角の大阪ゆえ、ホテルを予約し一泊すること . . . 本文を読む
真実は ひとを傷つける
真実は ひとを怨ませる
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ひとが朝起きてまず最初にすることは
眠り見た夢を わざと読み違えること
まるで影絵の羅針盤でも操るかのようにして
夢を暗示として 行動や言動の選ぶべき方角を向く
かれが見つめる先には 「南極星」が燦然と輝いている
ひとは夢の中にこそ「北極星」を見なければならない
非現実 . . . 本文を読む
12月29日午前3時、ホテルグランヴィア大阪
2101号室、ペットボトルの水に眼下の街の灯を
溶かしこむようにして飲み干したあと、
酔い覚ましにバスタブに熱い湯を張ってどっぷり
浸かり、アルコールと拍動と頭痛と眠気の引き起こす
奇妙な酩酊のなかに言葉や記憶を泳がせた。
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学生時代、おそらく最も共演したベーシストであり
現在はドイツで環 . . . 本文を読む
緋色の大地に寝ころぶと
空から珊瑚が降りかかってきた
深く沈められた楓の葉が
太陽を包んでじりじりと焦げていた
胸に手を組み乗せて
安らかに 思い浮かべて微笑すると
こころの奥底の温度のなかに
まだなにも始まってもいないのが
はっきりとわかった
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ぼくよりも若い 大切なひとの
病の知らせや予兆を聞くと
ほんとうにたまらなくなる
たしかにぼく自 . . . 本文を読む
気がよくまわるのは空腹のときばかり
サービスしてくれるのは敵ばかり
・・・・・・
まことの愛はお世辞の中にしかなく
出会う相手は不幸なやつばかり
本当の関係は嘘付き同士だけ
分別があるのは恋狂いの男だけ。
・・・・・・
真実の人間関係は作り話の中にしかなく
卑劣漢は男らしい男の中にしかない
(ヴィヨン「逆説のバラード」から)
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11月2日から3日にかけ、牡蠣に当たってしまい
体調を崩し、微熱と嘔吐のせいで一睡も出来ぬまま
這々の体で3日の午後に特急に乗り込み、
当初予定していた京都での若冲見物も泣く泣く断念し
ぐにゃぐにゃの身体を無理やり引きずるようにして
大阪・堺筋本町のホテルに直行。
この日の夜、とあるひとと会食の予定であったのだが、
指定された場所に向かうも、そのひとは現れなかった。
人間とは、そういうもの . . . 本文を読む
ゲーテ「ウェルテル」を読みかえして
ヘンレ版のパルティータの楽譜を開き
第6番のトッカータを指に映したとき
終わった、と口にしたまま
がくり、とうなだれて動けなくなった
やがて 自分が自分でなくなり
離脱していくような感覚に
全身がこわばり
どうしていいかわからなくなり
虚脱したまま 奇行への衝動に苛まれたまま
嵐が過ぎ去るのを待った
3時間がたっていた
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